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2021.6.2

大脳皮質形成異常が判明する前から忘れっぽいわたしが、自分の課題点や改善点を次回のリハビリまでしっかりと意識することができる、週に1度というスパンがわたしにとって最善ということに気が付いた。担当してくださっている理学療法士さんと、気兼ねなく話せるようになっていることに気付いたのもこの日。
リハビリの直前からここ何か月も続いていた左手の突っ張り。理学療法士さんが上腕から腱反射を診てくださり、手に大きな負担のかからない程度のメニューに変更していただいた。
直近のリハビリ通院が前週の金曜でかなりスパンが短かったため、毎日意識してきたことが身になっていることを実感できた。今まで末端に行けば行くほど力が入らず、患側の足の指はほとんど曲げられなかったのが、自分でも驚くほど力が入っているのを感じることができたのは、なによりも回復を感じられたうれしいことだった。
だいぶ伸びてしまった社会復帰に向けて、はじめて医療ソーシャルワーカーさんに相談。リハビリ前の非常に慌ただしい時間にもかかわらず、自分で調べた限りどこにも載ってなかった “ 長期療養者職業相談窓口 ” の存在を教えていただいた。
リハビリは筋トレと同じで、やればやるたびに身になるからどんどんモチベーションが上がっていたが、こうして医療ソーシャルワーカーさんというプロフェッショナルを頼りにすることで、新しい解決の糸口を見つけ、大きな不安感も少しずつ小さくしていくことができると思うと、なおさらやる気が満ち溢れてくる。


2021.6.8

発症からPMSも月経も重く酷いことを自覚していたが、リハビリ前日の7日は生理痛と起立性頭痛の2つで絶不調、横になるほかない状態だった。
リハビリテーションルームに到着した途端、女性のクラーク(事務の方)さんに調子が悪そうだとすぐさま見抜かれた。身体を動かす前の問診でここ数日間の絶不調について伝えると、理学療法士さんの判断で身体の調整から入ることになる。
自宅でのリハビリはこの通院前日だけやらないでいたが、1日やらないだけで筋肉も関節も相当硬くなっていることを自覚する。理学療法士さんも身体がこわばりやすい・硬くなりやすいということを指摘してくださり、これまで教えていただいたトレーニングを復習する。30分から40分の通院リハビリでほぼへこたれることはなかったが、たった1日動けなかった代償は相当大きく、はじめてトレーニング中に息切れが止まらなくなるほど疲れ果てた。
今週はとにかく身体をほぐすことに重点を置くこと、30秒動いて30秒ほぐすインターバルを取り入れることを教えていただいた。そして、自宅でのリハビリは体調的にできないときは無理をせずに、ただその後行う際にはしっかりほぐすことから始めるよう告げられる。
たった1日の休養で、身体の状態が相当変わることを自覚できたのは、今後のリハビリでも自主的に行っている筋トレでも活かされると思う。自分のペースで今後も頑張っていきたい。


2021.6.18

前週の不調を引きずっていたが、16日にようやく復調。
前回のリハビリ通院の際に気付いた、1日でも身体を動かさない日をつくってしまうと、想像以上に筋肉も関節も相当硬くなってしまうことが頭に残っていたので、小さな負荷でも毎日必ず身体を動かすことは続けてきた。
そのおかげか、久しぶりに良いコンディションで、今回のリハビリ通院を迎えられた。
握力を測れば右よりも左の方が良い数値で、足趾圧力を測れば前回の3倍強まで回復していることを、理学療法士さんからお話いただけたのが本当にうれしかった。自分でやると決めたからこそ、回復が目に見える形で分かることの喜びやしあわせで胸がいっぱいになる。
しっかりと身体を動かす40分間のトレーニング。すぐ切れてしまいがちだった呼吸は、少しずつ整えながら動くことで休憩を取る回数がだいぶ減ってきた。順調に上がってきた筋力をこのまま継続して向上させながら、縮まってきた左右差を均等にしていくことに、重点を少しずつ変更していこうと伝えられた。


2021.6.25

はじめて最高なコンディションで迎えることができた日。目に見えて運動機能が上がってきていると分かった前回からかなり自信がつき、力と感覚の差をほとんど感じなくなってきた。毎日必ずストレッチだけは続けているので、少しずつ柔軟性も上がってきているのを感じた。
回数を重ねるにつれて負荷もどんどん大きくなり、小さくなっているはずの左右差が、時間が経つにつれて何も変わりないように感じる。身体を動かす間のインターバルにストレッチをしていたが、特にトレーニングの後ほど、これまでやってきた以上にしっかりと時間をかけるようにとのこと。相当硬くなってしまった股関節や脚の付け根が、今後いちばん重点を置いて伸ばす箇所だということを教えていただいた。
今回を持ってわたしのリハビリ通院は、週に1度から2週に1度のペースになることが決まった。スパンが長くなるということは順調に快方に向かっているということ。今後も課題を意識しながら続けることを念頭に、ようやく見えてきた復職に向けて努力を重ねていこうと思う。

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