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私のための酸辣湯麺

きつねうどん
喜多方ラーメン
酸辣湯麺

久々に帰った実家での2日目の昼ごはんの選択肢はこの3つ。

昨晩の豪華なご飯とは打って変わってカップラーメン

いや、これも実家らしくて好きだ

寝起き30秒の私

UFOをガツガツと食うお父さんと弟

えーそれがよかった

と思うが、昼寝をして一足遅れた私が悪い
これが実家だ

何となく、残ったカップラーメンたちをみて
今日はきつねうどんの口だ
と思って、手に取る

すると視界に入る「酸辣湯麺」の文字

あ、これ、私のためのだ

直感した。
私が酸っぱ辛いものがとりあえず好きということは、家族全員が知っている。
これは私のために選ばれたカップラーメンだと思った。

そうなると、私は「きつねうどん舌」の自分を置いて
酸辣湯麺を食べ、私のために選んでくれたお母さんに
「やっぱうまいわ」といわなきゃ、言いたい、そう思い始める。

選んでよかった
やっぱりな
と思って欲しい。

だけど結局、酸辣湯麺を食べたのは妹だった。

実は、弟がUFOを分けてくれて
私が結構いっぱい食べてしまったから
残った3つのカップラーメンのうち、弟が好きなものを半分こしようということになった。

弟は、辛いものが食べられないので、酸辣湯麺は候補から消えてしまった。

弟は、喜多方ラーメンがいいと言った。

私は「へーー」と言いながら、お湯をわかし

きつねうどんの蓋を開けた。

そして、そのきつねうどんを9歳の弟と半分こした。

美味しそうに食べていた。

今度は弟が結構いっぱい食べた。

私は多分3すすりぐらいした。

前に実家に帰った時と、少し違う自分だった。

いいのか悪いのかは知らない。

後から妹から「一口ちょうだい」と2すすりした酸辣湯麺は、結構美味しかった。

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