休日
朝、起きたら雨の音が聞こえた
それでも自分の体が雨で濡れていないのは
とても気分がいいことだ
少し遠くに聞こえる雨の音が
ガラガラガラ
という音ともに近くなる
重みのある空気と、少し冷たい空気が鼻の穴から入ってくる
まだ、夏が来る前
これは梅雨
ザーー ー ー ーー ー ー
ー ーー ーー ーー ー ー ー
ー ー ーー ーーー ー
やっぱり雨は眺めるのが一番
カチッ
ズァーー ーー ー ー
ボコボコボコ……カチ
ケトルのお湯をからのマグに注ぐ。
少し待つ、一度出して、
フィルターにコーヒー豆を1スプーン、よりすこし少なめに
ジー ーー ー ーっと減っていく水嵩を見つめる
うん、、。
こんな余裕が平日もあればな____
薄暗い一日の始まり
椅子に座って窓の縁に踵を乗せる
降りしきる雨を
白く薄いカーテンの向こうに見つめながら
自分ってこんなにボケーっとできるのか
と思う
あまりに忙しすぎるのは
いろんなものを忘れてしまうから
こうやって立ち止まらないといけないのかもしれない
出勤するのに早歩き
退勤するのも早歩き
タイピングも、もう指は別の生き物
せめて、ゆっくり歩くところから取り戻そうか。
今日は心地がいい日で
どこかに引き戻される気分。
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