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信じていいこと

春は蘇る記憶の解像度が他の季節とは桁違いで、思い返されるのは決して素晴らしいことだけじゃなく胸が苦しくなるようなことだったりする。それらは、僕が今この目で見ていることや、感じている手触りの全てを一瞬で覆いつくし鈍くしてしまう。
去年、山口慎太朗に「落合はずっと過去か未来の話をしていて、今の話をしないよね」と言われたことが忘れられなくて、僕はその言葉をお守りのように抱きしめている。あと彼は「落合、精算できる人間関係なんてないんよ」とも言ってくれた。

自分がこれまで人にしてきたことを思い出すと眠れなくなることがある。超、許されたい。ずるすぎ。どれくらい開き直っていい?謝って、OK!って笑ってくれたらそれで終わりでいい?
でもそんなに人って弱くないからって信じてるし、それを祈るようにして眠る。

もう会えない人もいるし、取り返しのつかないことも沢山ある。でも、養成所で新しい友達に出会えたり、ずっと支えてくれている人達もいて、俺の今はどうかしら。一緒にいて楽しいかな。今だよ、今、今しかない。今この瞬間に向かい合ってお互いにバレあったことが全て。
この瞬間を丁寧に、目の前にいる人を舐めないで、いつかみんな死んじゃうことは分かってるけど、永遠を目指してる。
これまで選んできてしまったことの話なんて今する必要なんてなくて、僕がこの瞬間に持ってる全ての煌めきをあなたと分かち合いたいと思う。
生きろ。


落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。