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知られざる干支と五行と漢方の話


五行バランスとは

「漢方占い」は、生年月日の干支五行に置きかえて、その五行の数のバランスなどから「生まれ持っている体質」を見出していきます。

干支とは、実は「十干」「十二支」のことをいい、この干支の組み合わせからいろんなことが分かります。(四柱推命などの占いはこれです)

五行の数を足すと、みんな必ず6になる。

生まれた日の干支がどうして人に影響するのかを説明すると、宇宙の起源(陰陽)から話さないといけなくなってしまうので今日はやめておきますが、

その中でも特に人の体について、なりやすい体質や体調の変化などを、漢方と占いの両方の考え方を使って調べていくというのが、私がやっているカンポー占いです。

干支を五行に置きかえて出す「五行バランス」と、干支それぞれが持つ性質や関係性などを見ながら、その人の生まれ持っている体質を総合的に導き出して、個別にカルテをお作りしたり、それをもとに養生カウンセリングを行っています。



十干は、天のエネルギー

「十干」とは、万物の元素である五行(木火土金水)を陰と陽の10種類に分けたもので、【空間・形】を意味します。天のエネルギーなので「天干」ともいい、人のを表します。

外に向くのが陽、内に向くのが陰。

十干は、よく自然の景色に例えられます。例えば、は大木、は太陽、は岩石のイメージです。これらのように持っている十干がすべて陽だと、わりと激しく強めの性格だったり、体の表面や見た目にその体質がはっきりと現れやすいことがあります。



十二支は、地のエネルギー

「十二支」とは、季節の移り変わりを12種類に分けたもので、【時間・動き】を意味します。地のエネルギーなので「地支」ともいい、人のを表します。

風水や気学では、方角としても使われる。

十二支は、〝神様が動物たちにレースをさせて早い順に決まった〟と言われたりもしますが、時間や動きの様子がまさにその動物のイメージに当てはめられています。とてもよくできてるので、神様がむしろそういう風に動物を作ったんじゃないかと思ってしまいます。

例えば、は細かいところまで見抜く洞察力を持つネズミ、はみなぎるパワーと勇敢さを持つトラ、は知能が高く好奇心旺盛なサルといったイメージです。


十干と十二支の天と地のエネルギーを受けて、人間だけでなく自然のあらゆるものが、五行の影響を受けながら生きています。そこから人の性格や運勢、世の中の動きなどを読み解くことができるのですが、人の体のどの部分がどういった影響を受けやすいのかを知ることもできます。



十干十二支と関連する体の部分

下の表は、「十干十二支と関連する体(五臓六腑)の部分との関係」を示したものです。自分の生まれ持っている十干十二支によって、それにあたる体の部分の働きが強まったり、十二支の関係によっては、その部分に特に影響が起こりやすかったりします。

良くも悪くもこの部分に影響が出やすいということです。

例えば、最初の例の生まれの方の場合、十干「辛」「乙」「壬」を持っているので、(呼吸器系)、(自律神経系)、膀胱(泌尿器系)が影響しやすい部分になります。

十二支「巳」「申」を持っているので、大腸が影響しやすい部分になります。またこの「巳」と「申」の組合せは、金の五行がより強まる関係でもあるので、(呼吸器系)の働きが強まりやすいということも分かります。




漢方の元である中国伝統医学の基本は、人間の身体のすべての臓器が【木火土金水】の五行で構成されているという考えのもと、五行のバランスが保たれていることで、人は健康でいられると考えます。

一方で、病気とは五行のアンバランスから起こります。

バランスが崩れている状態とは、ある五行が不足しているか、過剰であるかの時。五行が必要なのにそれがないか弱いか、あるいは必要以上に多すぎる場合には、バランスが崩れていると考え、その状態が病気を引き起こします。

そして、病気は五行のアンバランスを起こしている五行に関連します。



最近ではセルフメディケーションの関心もより高まってきましたが、自分の体に合うものや必要なものを選んだりするのは、なかなか難しく感じる方が多いと思います。

漢方の専門の先生がいる漢方薬局やクリニックでしっかり漢方のカウンセリングを受けていただくとよいのですが、少しハードルが高いと感じる方や、手軽にまず自分の体質を知ってみたいという方は、自分の「生まれの五行バランス」を調べてみるのはいかがでしょうか?


500円で「生まれの五行バランス」によるカルテをお作りしますので、その結果からもしかすると自分の今の体調のことや、以前から悩んでいた体質のことなどにつながるヒントが得られるかもしれません。

また、ご自分だけでなく身近な家族や友人の方など体調を気にされている方のカルテも、生年月日が分かればお作りできますので、お気軽にその旨をLINEでお伝えください。


次回は、十二支の特別な関係について詳しくお話します。お楽しみに。


いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。