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日々のこと14 平日は歩く、定点観測でささやかな楽しみ

21年に明らかな体調不良で大学病院に行った日の翌日から、歩くことを続けている。
病気になって健康のありがたさ、運動とか食事とかが大事だってことを理解した身としては、身体にいいことをちゃんとやっていきたい。

平日、ほぼ同じルート2キロほどのコースを歩く。
街のぶらぶら歩きは好きだけど、この辺りは自転車もびゅんびゅん通るので、安全に、音楽聞きながらのん気に歩けるルートがいい。
なので、大き目の河川の横の遊歩道的な場所を行って帰ってくる。

同じ道をほぼ同じ時間に歩いているけれど、同じく散歩しているおじいさんと顔見知りになった、とか、お散歩中のワンコといつものあいさつ、とかそういうほっこり話はまったくない。
お一人、わんこ2匹連れのかたに遭遇するけど、週1,2会えばいい方。
会う、というより見かける程度。

私自身も15分、30分の時間のずれはあるし、買うものがあって違うルートを買い物含めて歩いたり、バリエーションはある。
ランニングの人、歩く人、日焼けの人、釣りの人はいるけど、日によっては行き帰り人を見かけないことも。

同じ道をいつも通るとなると、変化が目についたり、発見があったりする。
最近なんかは鳥のひなラッシュの時期で鳴き声も活発だった。
むくどりのひなって、成鳥より2トーンくらい薄い色味でかわいらしい。
手入れされているのかわからない植込みの木や草も変化が楽しい。
春先のカラスノエンドウが一斉にもりもり育って、ちいさな豆?さやをまじまじ見るのも好き。
そしていつのまにかいなくなっている。
桜の並木で、幹が右にねじれていることに気づいたりもする。他の桜がどうなのかは気になったまま忘れている。

整備された歩道のある川は比較的大きな河川だけど、深くて濁ってみえる。
けれど、よく見ると大きな鯉やボラ?細くてひらひらしたものなど、魚もいる。ばしゃっと飛び出す魚も。
川に集まる鳥も季節によって違ったりするのも楽しいし、群れでいることが多いと思われる鳥が1羽でかいるのをみると、なんかじんとくる。
鵜、カワウなのかウミウなのかわからないけど、は急にざばっと水面に上がってくるので、歩きながら次はどこから出てくるか予想が楽しい。
先日鵜がうなぎをくわえて格闘すること数分、という一部始終に見入ってしまった。
以前大雨のあと、流れてくる流木にカエルがつかまったままただ流されていくのもみた。
どこか川岸にジャンプして陸にあがれているといいなと小さく祈る。
大海を知ることになるのは過酷すぎる。

ほぼいつもの時間、いつもの場所で色んなものをみるのはじわっと楽しい。


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