Covid-19治療にビタミンCとDが重要な示唆

Maxwell Smartさんのツイートより

報告論文はこちら

患者237人(回復236名、死亡1名)の治療方針と結果からの示唆
以下Maxwell Smartさんの訳より

■ 目的
我々の多施設無作為化非盲検試験は,COVID-19の入院患者を対象にHCQ,AZM,亜鉛とビタミンC点滴の併用または非併用による症状の重症度と期間の軽減および死亡予防の効果を評価すること

■ 方法
トルコの7つの参加病院でCOVID-19の入院患者を対象としてスクリーニングを行い,HCQ,AZM,亜鉛(第1群)とHCQ,AZM,亜鉛にビタミンC点滴(第2群)を14日間行うようランダムに割り当てた。又、患者には非治療的レベルのビタミンD3が投与された。
本試験は、オーストラリア・ニュージーランド臨床試験登録機関にACTRN12620000557932として登録され、オーストラリア薬品・医薬品行政局(TGA)の承認済みである。

■ 結果
22〜99歳のCOVID-19の入院患者237名(平均:63.3±15.7歳)が登録されほぼすべての患者がビタミンD欠乏症であり(97%),
55%が重度ビタミンD欠乏症(<25 nmol/L),42%がビタミンD欠乏症(<50 nmol/L),3%が不十分(<75 nmol/L),最適ビタミンDレベルの患者は一人もいなかった。
 73%の患者が糖尿病(35%)、心臓病(36%)、肺疾患(34%)などの併存疾患を持っていた。
 HCQ,AZM,亜鉛による治療と高用量ビタミンC点滴(IVC)の併用の有無にかかわらず1人を除いて全ての患者(99.6%;n=236/237)が完全に回復した.ビタミンC点滴の併用はより迅速な回復に有意に寄与した(退院まで15日 vs 45日,p = 0.0069)。
 15%~27%の患者から報告された下痢、吐き気、嘔吐などの副作用は軽度から中等度であり一過性のものであった。又、心臓に関わる副作用は認められなかった。
 ビタミンDレベルが低いほど、明らかに集中治療室(ICU)に入る確率が高くなり、入院期間が長くなった。
 残念ではあったが、心臓と肺に疾患のある70歳の女性患者1名が、ICUに17日間、病院に22日間入院した後、死亡した。彼女のビタミンDレベルは入院時に6 nmol/Lであった(すなわち、重度ビタミンD欠乏症)。

■ 結論
 本研究では,HCQ,AZM,亜鉛にビタミンCを併用または非併用する治療プロトコルがCOVID-19の治療に安全かつ有効であり,高容量ビタミンC点滴により早期の回復が有意に良好であることが示唆された。重要なことは,ビタミンD欠乏がCOVID-19の重症化と入院の高リスク因子であることを確認したことである。本研究の患者コホートの97%がビタミンD欠乏症であり,そのうち55%は重度ビタミンD欠乏症で,最適値を有するものは一人もいなかった。
 今後、HCQ、AZM、亜鉛に加え、高用量ビタミンD3、高用量ビタミンC点滴による治療を評価する試験が必要である。

ビタミンDは食品だと生魚、キノコ類、生卵、牛乳などに含まれる。
日光に当たることでも増える。

あとビタミンKで心血管リスク(動脈硬化系関連)が32%改善というのも。納豆食べよう。


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