【日記】コーラ煮のハレとケ #海野波香のさざめき 【7】
コーラで煮物を作ることにハマっている。
豚バラ肉を塩コショウとおろしにんにくで軽く炒め、コカ・コーラで煮る。好みで濃口醤油かウスターソース、鷹の爪を足してやるとよい。
肉はブロック肉でもいいし、鶏手羽元でもいい。試したことはないがたぶん牛肉でもうまい。まずかったらごめん。メキシコ料理っぽい味付けになるから牛肉との相性は未知数。
コーラと肉はそもそも相性がいい。
ネットで遊んでいる者なら誰もが見たことがあるであろう「コーラの前に角砂糖が積み上げられている写真」で知られるとおり、コーラには大量の砂糖とスパイスが入っている。
マザーグース的に言えば女の子はコーラでできているわけだが、まあそんなコーラは煮物の味付けにも最適だ。
また、原理はよく知らないが肉が柔らかくなる。
検索すると「炭酸水素ナトリウムが肉を柔らかくしている」という記事が出ているが、炭酸水素ナトリウムとは重曹のことで、あれが入っていたらコーラは激苦である。たぶん炭酸ガスが物理的に繊維をほぐすんじゃない?
というわけでコーラと肉の相性はいい。
肝心の味はどうなのかというと、私は好きだ。スパイスと砂糖がしっかり入った煮物だぞ。まずいわけがないんだ。
イメージとしては先述のとおりメキシコ料理の趣がある。タコスミートの味だ。本場のタコスミートではモツを使うこともあるらしいので、下茹でして臭みを取ったモツをコーラで煮込んでもおいしいかもしれない。
料理にコーラを使う。正直、最初は躊躇いがあった。
ジュースやお菓子を使ったレシピなどというものは昨今すでに溢れかえっていて、今更どうこう言うものではない。なんなら定番になっているご家庭だってあるだろう。
しかし、「料理」と「既製品」を一緒くたにすることへの抵抗が私にはある。それはおそらく、ハレとケの感覚に近い。
料理とは家庭内労働であり、日常つまりケである。そこに金で買った出来合いの品という非日常つまりハレを混ぜ込むというのは、少なくとも私にはどうにも違和感がある。
既製品の食品を日常に割り振る生活をしている人にとって、この感覚は理解できないものかもしれない。
結局のところ、ハレとケというのはその人の生活圏・文化圏の区別であって、画一的に定義できるものではない。そして、新しい生活・文化の流入によってあっさりと変動するものでもある。
私の中でハレのものだったコカ・コーラが日に日にケの領域に置かれるようになってきた。
桜井徳太郎のケガレ循環モデルを取るのであれば、ハレのものであるコカ・コーラを料理に取り入れることでケガレの状態を解消しているという説明もできるかもしれない。
どちらにせよ、コーラ煮はしばらく私にとってお手軽な得意料理のひとつになりそうだ。本当に楽。真似してくれ。
ただなあ、コーラ高いんだよなあ……料理に使うなら箱買いすべきなんだろうけど、常にあったら飲んじゃうし……秒で太るんだよ……。
今日のはっぴー
朝のジョギングコースで手に届く範囲の桑の実を完食した、季節の移り変わりを感じる
グミが脂質ゼロだから太りにくいという事実に気づいてニコニコした、まあ糖質はたっぷりである
マジでASAHI ZEROがおいしい、ノンアルであることを疑うレベル
話の流れで美少女化イラストを描いていただけた、ちょっと恥ずかしいがめちゃくちゃ嬉しい
追記
流れと勢いでこの海野波香も含めた美少女化フォロワーのおねロリ小説を書くことが決まろうとしている。私に書けるだろうか。
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