2か月の間に3人の患者が死亡した精神科病院
精神科の先生に、入院するよう言われてから数日間、迷った。
迷うという選択肢は無い状況と思いつつも、迷った。
でも決心して、保険会社に手続きを進めてくださいとお願いし、手配先の病院はどこかと聞いたら……
2か月の間に3人もの患者が亡くなって問題になっている病院グループだった。
これでは入院前から不安が募る。
事件が起きた施設ではないが、わざわざこういう安全基準で運営されているところに入りたくない。
しかも自宅から遠い。
もっと近くに、格段によい病院があるので、そこにして欲しいとリクエストするも、最初は却下された。
でも、当地イギリスでは、交渉次第で、びっくりするほどケースバイケースな対応をしてくれることを知っているので、繰り返し保険会社と病院に連絡を取り、希望を通してもらった。
疲れた。
でもよかった。
と思いきや、入院日を告げられた翌日に、連絡が来て、数日遅れると言われた。
計画通りに物事が運ぶと思ってはいけない。
それがイギリス。
過去には手術予定日前日に電話がかかってきて「明日はキャンセルです」と言われたこともあった。
「何故ですか????ほんの1、2週間前、先生は早く手術した方がいいとおっしゃってましたよ?」
「んー、でも、先生がやっぱり手術は要らないと言っているから」…。
国営病院の医師がストライキで人手不足だったのが、本当の理由だと思う。
日本ではあり得ないレベルのいい加減さに、あいた口が塞がらないこともある、でも、このいい加減さが気楽でいいの、と思うこともあり、そうなってしまえば、この国はとても住みやすい。
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