増加傾向、子どもの便秘症。
こども、未来、つなぐ。
愛知県知多市オーシャンキッズクリニック院長の日比です。
ちょうど1か月前の10月15日に、認定NPO法人「手術を受けた子どもの成長支援」様からのご依頼を受け、講演をしました。
講演内容は、「子どもの慢性便秘症について」
注目の話題のようで、後日京都新聞さんの記事になっていたと伺いました。
今日も、新たな便秘のお子さんが受診され、年齢に限らず増加の傾向を実感していますが、他のクリニックの先生に伺っても同様の傾向があるようです。
さて、今日は講演内容の中から、一つ話題を取り出したいと思います。講演をご覧になった方から「へ~、知らなかった!」のお声をいくつかいただいたからです。
みなさん、排便時の姿勢はどうされていますか?
おそらく、自然と前かがみになっているのではないでしょうか?
そう、考える人のポーズ。(右が正解)
お子さんが便秘の方は、このポーズぜひ試してみてください。
足に台を置いて、踏ん張るのもポイントです。
さて、問題はなぜこの前傾姿勢が重要かということです。
単にお腹に力が入れやすいということではないんですね。
答えは、直腸がまっすぐになるから。
実は、直腸は「恥骨直腸筋」という筋肉のおかげで、くの字に曲がっています。このおかげで、便を漏らさずに済むため、とても重要な筋肉です。
排便時に前傾姿勢になると、この恥骨直腸筋が緩むため、直腸がまっすぐになります。そこに腹筋の押し出す力も加わり、便が出やすくなるというわけです。
トイレで前かがみで考えごとをするのも、あながち間違いではないのかもしれませんね