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月とコーヒー

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色々考えたことを定期的にまとめていた記事たち。 留学中に書いたものが多数。
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2021年12月の記事一覧

師走満月🌕

12月は毎年、気付いたら過ぎ去っていく。 12月26日、27日位になると色々一気に落ち着いてきて、光にも音にも一瞬だけ置いて行かれて、それか刹那、光音が届かない、雪のような世界に包まれて、息を吸う。 今年最後の満月は、慌ただしさの只中に輝く。 だから、敢えて今、月を見上げて、木枯らしの混じった空気を吸い込む。 巡る季節と立ち位置。 空気が暖かくて、太陽の光がまだ眩しかった頃一番安心を感じさせてくれた人は今、私にとって話しかけるのが怖い人となってしまった。今の事実よりも、そ

闇に溶け込む

最近太陽を長らく見ていない。 曇りが多く、そして一年で一番暗い時期だから。 雨も相まって、眠気がすぐに襲ってくる。 そして、私はすぐに夜の闇が連れてくる哀しみに足をすくわれ、呑み込まれてしまう。 ときに、私は「見送る」という行為があまり得意ではない。 置いていくのと、置いていかれるのと、どっちが辛いのだろう、という問いをずっと持て余しているけど、未だ答えは出ていない。 人というのはどうして、ひだまりに包まれたあと、一番冷たさを感じやすくなってしまうのだろう。 だからやっぱ