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舞い散る散文

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気が向いたときに書く日記みたいな散文の寄せ集め
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#B面ノート

椿の月も、桜の月も瞬きで過ぎ去っていく

このnote、本当は2月に書き始めていたんですが、気付いたら3月ももう終わり。袴を着て綺麗に着飾っている女子卒業生や、追いコンや卒業パーティでお酒と戦う男子卒業生を横目に見て、「ああ、もう1年経つんだな」と感傷に浸っている。 …と、いうわけで(?)そろそろ最近思ったことを書き溜めておこうかな。 私にとって椿の花は、2月のイメージがある。 雪景色の中の椿も、日差しを浴びて輝く椿も、どちらもしっくりくるから冬から春への橋渡しとしての季節花と、あと昔読んだ精霊の話で2月は、椿

日が落ちきる前に 【秋の散文】

通勤電車。 人混みが嫌いだから、ゴリゴリにSAN値が削れていくはずなんだけど、ほとんどの集中力を1つの分野に向けることができるので、毎朝の読書タイムになっている。活字を浴びていれば、世界が潤う。それでいて、降りる駅を逃すことはないから、長年の読書経験は伊達じゃない。 会社付近のコンビニ。 いつも同じ従業員の方々が俊速で、慣れた手つきで、淡々とお会計をさばいている。お客さんも列に並びながら支払方法を準備している、あの連帯感。この光景を見ていると、いつだって大学のビルに入っ

まだ桜の花びらがまぶたの裏に映っている

映っている…んだけど、季節は流れ、気付いたらもう秋桜の時期のようです。 夏を毎年心待ちにして、しっかり見送っているはずだから知っているはずなのに、何故か毎回秋がくると、時の流れにびっくりしてしまう私。 桜が舞い散っていた時期は存在も知らなかった人たちが、私の人生に入り込んで、秋桜が風の中で踊っていた。 濡れた瞳を見つめ返して、 淡い、儚い愛おしさに包まれて、 蝋燭のような頼りない光を見ていた、 そんな季節の移り変わりだった。 人から発してもらえる想いを受け止めようと努

襖、すごいな、って思い出

タイトルどうしようーってしばらく迷っていました。そして、結局選ばれたのが、これ。どうしたんだいな、って感じだ。 ただ、今回書きたいな、と思ったテーマが全部ひっくるめるとこの感想に集約されるんじゃないかな、とのことで、命名。 配慮が詰まった空間 先日、ハイアットセントリック銀座で期間限定コラボしているヘラルボニールームに友達のご厚意でお邪魔させてもらいました。とても良い体験が出来て、色々疑問に思っていた事もお話できて、とてつもなく有意義な時間だったな…。 コラボルーム、

うさぎ、がんばります

時の流れというのは残酷なほど早いもの。 頭ではちゃんと分かっていて、何度も自身に言い直した。だから、これでもきっと淋しさを和らげることは出来たんだろう。そう考えないと、私は次へ向かえない。 永遠にしたい瞬間を、無限まで引き延ばすことができたら幸せなのだろうか。一緒にいたい人と、一緒にずっといられる事を願わずにはいられない。変わっていく、生きていくということは戦うという事、堰き止められない事をもう既に分かりきっているにも関わらず、やはり私にとって「変わらずにはいられないんだけ

「島の子」

「水しぶきまで青いんだね」 そうなの。 白波がソーダ水のように弾けて、水色のアイスキャンディーみたいな泡を生む。そして、深い、深い藍色に溶けていく。 それが、私の知っている海。 私が、好きな海の色。  光を乱反射して輝く波も、太陽の光が筋のように差し込んで照らされる海中公園も、手の指の間を畝って流れていく海水も、足の指にこびりつく砂も、潮の香りしかしない海も、全部私が知っていて、私が好きな世界の片鱗。 夜の海は真っ暗だけど、空との境界線はもやっと識別できて、そして絶えず

儚い2月が終わっていく

今回は特に書きたいテーマがあるわけじゃないんだけど、2月が終わっていくーーと思って書き記しておきたいな、と思ったから。 2月ってなんでこんないつも儚いんでしょう。 しかも最近は天皇様のお誕生日がこちらになったということで更に儚い。天皇様は23日に生まれるという決まりでもあるんでしょうか…。 今月はざっと見て、 ・最終課題提出 ・旅行 x2 ・バイト 2つ という感じで相変わらず中々詰め込みまくっていました。今までで多分1ヶ月内で一番稼ぎました←  あと、そうなってくるとも