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物件探しはもっと楽しいものだと思い込んでいた話

今、僕は物件を探している。そして思った以上に苦戦している。

昨年の真夏に「大学院合格」を勝ち取り、今春からの一人暮らしが確定した。

2023年11月頃から徐々に物件探しを視野に入れ、不動産のサイトをはしごするようになった。それは、今では根深き問題となり、弱冠のストレッサーにもなっている。

簡潔に言うと、絶対に譲れない条件をクリアした物件が本当に少ないのである。

私が物件に求める条件は、決してこだわりが強いわけではない。
強いて言えば「早めに住みたい」というだけ。

私が物件に求める条件は、決してこだわりが強いわけではない…そう思っていた。

しかし、実はこのこだわりが結構な厄介者になっている。
セキュリティ、設備等の条件はクリアしているのに、入居可能日が遅い…遅すぎる…という物件が山ほど。
入居可能日が合わないという理由だけで幾多の物件を蹴落としてきた。

「早めに住みたい」のは「早く一人暮らしがしたい」から来る要望ではなく、スケジュールの都合上、引っ越しに時間を当てられる時期が早めの日程でしか取れないという理由があるからだ。

いくつかの不動産屋に希望条件を伝え、物件を紹介してもらった。
中には、このクセの強い条件の中から頑張って探してくれたのが伝わってくるような物件もチラホラあったが、条件をすべてクリアできていた物件はほとんどなかった。
それでも、早めの入居ができる優秀な物件が1つ見つかった。

その物件はバスとトイレはセパレート(要望通り)で、キッチンが広い(地味に嬉しい)。贅沢を言えば、冷蔵庫置くスペースが狭いかなと言うくらいで初めてのお城にしては十分だ。
立地的には5点満点中3点という具合だろうか。雨の日はバス通学をするのだが、バス通りまで少し遠いところはわずかに気がかりだ。
まあ、僕が大学院へ行く日は毎日晴れればいい話なので問題ない(ある)。

やっとのことで見つけたこの物件を抑えようと、すぐ不動産屋に仮押さえの可否と内見予約の連絡を入れた。

翌日、不動産屋から返事が来た。

「この時期は空室状況の変動が激しいことから仮押さえはできません」

仮押さえは断られた。
つまりは、申し込む or 申し込まないかの極端な選択肢を求められたということだ。

物件周辺の環境、街の雰囲気などを自分の目で確認するためにも、その場では申し込まず、内見の予約だけを確保した。

そして翌日。僕は大学の研究室にいた。

一通のメールが届いた。昨日の不動産屋からだった。

「先程〇〇(物件名)が電話で申し込みが入ってしまい、成約してしまいましたので取り急ぎご報告のご連絡です。」


ん?(。´・ω・) え?


まだ1月頭だぞ…?国公立の2次試験、いや共通テストすらまだ終わってないのにそんなに競争激しい…?こんなに競争早いのに、3月から物件探す組は住むところある…?もしや、不動産屋さん俺のこと嫌い…?ほんとに成約が入ったの…?学生の街なんじゃないの…?

色々疑問が巡ったが、振り出しに戻ったのは夢ではないようだった。

物件探しはもう少し楽しいものだと思っていた。

果たしてこの調子で来春から住むところはあるのだろうか。

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