僕の永遠
いとおしさに向かって
永遠の流れに身を委せ
心ゆくまで
光の速度に抱かれるまま
その世界は時がとまり
大宇宙はすっかりもう
手のひらでその感触を味わえるばかりになって
真実とか命とかという
大袈裟な一切の計らいも必要としない
「時間よ、とまれ!」の合図のような
昔懐かしのNHK のSFドラマに憧れた
あの時の少年に戻りたいのです
時あたかもめくるめく
津波と原発事故
コロナと二度目のオリンピック
ツベルクリンの注射でも
校庭に逃げて
先生に追い掛けられ
捕まった
あの時の小さな少年の時代に戻りたいのです
階段から降りて来たおかっぱの髪に少し触れただけなのに
何十年後も思い出となるような
廃校になるまえのあの校舎のあの階段のステップを踏みたいのです
一段一段と昇る感触を
もう一度
味わいたいのです
yatcha john s. 「 僕の永遠 」
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