約束

アカシックワンマンライブ情調完結公演「約束」へ行った。アカシックは一度解散していて、再結成後、時々こうしてワンマンをしてくれている。アカシックを初めて知ったのはたまたま行ったヴィレヴァンでプリチーのジャケを見てすぐ好きになった。それからライブやインストアに通って、奥脇さんの作る音楽、理姫ちゃんの書く詞に何度も救われてきた。再結成してくれて、新曲が出ることの幸せを毎回強く噛み締めた。

今回のワンマンでは、オレンジと塩コショウ、マイラグジュアリーナイト、憂い切る身、8ミリフィルムが特にブワッと心が揺さぶられた。再結成後の新曲達もライブで聴くと更に好きだなと思えたけど、やっぱりあの頃の曲達が改めて今の自分を鼓舞してくる。

マイラグジュアリーナイトの歌詞に「欲望に従い贅沢に悩み あたしの生き様をさぁ行け」って歌詞があるんだけど今日は特にそこが効いた。病んでたつもりはないけど、病んでるの飽きたかもって思えて、明確に身体が軽くなった気がした。いくら楽しいことがあっても、それはそれこれはこれで、また明日から頑張ろうみたいなキラキラした気持ちはいつの日か感じられなくなっていた。昔は好きなことが日常に彩りをくれる栄養だったのに、ここ数年は好きなことは日常をやり過ごすための痛み止めのような存在だった。それが久しぶりに自分にプラスに働いたことがとても嬉しい。好きなことを見つけるのは得意なはずなのに、感受性が日に日に死んでいく感覚があったから。あたしの生き様を、さぁ行け。

憂い切る身は、理姫ちゃんがアカシックというバンドをやるにあたっての覚悟だったりわたしたちへの愛を歌ったと言っていた曲。久しぶりにライブで聞いて、大好きなあの子を思い出した。「これが一途か気が狂いそうだ 死ぬまでどうやって続けるんだ 幸せだったこと自慢したい 最後は」全てが終わるとき、幸せだったと思ってもらいたい。「あたしなんて君が楽しそうにしてる全てを愛せやしないよ」「捨てる癖をもうやめたいの だから作ったの見に来て」あの子を思い浮かべながら聞いた。限りある時間を出来る限り捧げたい。そんなことを言いながら、好きなものがたくさんあって一途じゃないわたしに呆れるだろうけど。

8ミリフィルムは言わずもがな。大失恋。付き合ってた頃からこの人と別れたら絶対に8ミリフィルムを聞くと決めていたくらいピッタリな曲。「君の才能が欲しかった超好きだったのにな」「正直言うならステレオタイプな未来は全然趣味じゃない 誰とも結婚なんてしないでね さよならだけして」結婚〝なんて〟しないでね。超好きだったな〜〜〜なんて思いながら、やっぱりわたしは超面白い結婚がしたい!と思った。わたしが結婚するんだったら絶対に面白くないとおかしい。どんな理論、と思うがそう決まっているのだ。だってわたしだもん。あんな面白い結婚破棄をしておいて、ありきたりな結婚なんてわたしじゃない。まあ、結婚なんてしなくてもいいのだが、ライブで聞けたおかげでようやく過去のことに出来た気がする。

いつもアカシックのライブは横浜らへんが多かったから帰り道大変だったけど横浜市民になったおかげですぐ家帰れて最高!終電で帰る〜♪を踊れて楽しかった。理姫ちゃんみたいな女になりたかったな。








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