見出し画像

オフェンスコーディネーターの役割

オフェンスコーディネーター目線で語るにあたり、オフェンスコーディネーターの役割について定義をしておく必要があります。

オフェンスコーディネーターの役割(短期)

テレビでNFLやカレッジフットボールを観ていると殆どのケースでオフェンスコーディネーターがプレーコールを出しています。また、自チームのディフェンス中、オフェンスメンバーがサイドラインで一か所に集まり、写真を見たりQBが電話を掛けて話をしている様子も見れますね。

画像2

これもオフェンスコーディネーター(とポジションコーチ)が前のシリーズでの出来事を振り返り、フィードバックし選手にアドバイスを送ります。

このように一番試合で見かける役割がプレーコール試合中アジャストです。

ただプレーコールをするためには事前の準備が必要になりますね。

試合をするまでに自分たちがどのような試合をしたいか、どんなプレーをどんな場面でやっていくかを策定する。これがゲームプランの作成です。

しかし、ゲームプランを作成する前には相手チームの戦力分析、自チームの戦力分析が欠かせません。これがスカウティングですね。

つまり短期的にはスカウティング>ゲームプランの作成>プレーコール+試合中のアジャストを行うことになります。

実は一番大切なことは敢えて省略しているのですがそれは後日説明します。

オフェンスコーディネーターの役割(中期)

短期的な役割としては試合シーズンを想定して話しましたが当然ながらオフェンスコーディネーターとしては試合だけが仕事ではありません。

寧ろ、試合シーズン以外の方が役割としては大きいものがあります。

まず、大きな役割としてプレーブックの作成があります。

これはシーズンの頭に作成するチームとしての方向性を決める指針のようなもので、一般的には非常に重要なのですが、私がオフェンスコーディネーターをやっている時、実はあまり重要視していなかったファクターでもあります。

理由詳細は後日述べるのですが「チームとしての方向性を決める指針」なので、作り込み過ぎることでチームとしての柔軟さを失うというデメリットがあるのです。

画像2

プレーブックの作成には前年の反省や、今年のチームの戦力分析を踏まえたセルフスカウティングを行い、どのようにチームの目標を達成するかをイメージして作成します。

もちろん自分のプレーブックを持っているコーディネーターもいて、その場合はこの作業が簡略化できます。

プレーブックを作成したら、そのプレーの精度を上げていかなくてはなりません。そのために日々、選手たちは練習し汗を流します。

そしてシーズンが始まると自分のチームの成長や精度の向上に合わせてアジャストしていく必要があります。

まとめ

ここまで書くと分かるかもしれませんが、コーディネーターの役割は

「短期的役割」

スカウティング>ゲームプランの作成>試合中のアジャスト

「中期的役割」

セルフスカウティング>ゲームプランの作成>シーズン中のアジャスト

となり、スパンが違うだけで非常に似ているんです。

もっと分解すると試合中のアジャストもゲームプランを基にした仮説と実践と分析が役割となり、上の役割と共通しています。

なのでオフェンスコーディネーターの役割を一言でまとめると

短中期の目標を設定し仮説/実践/分析のPDCを回すこと

となります。

画像4

色々と掻い摘みましたが、社会人としての仕事を回す術と似ていますね。

次回は今回端折った部分をもう少し細かく見ていきたいと思います。


OC

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?