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何かと便利な「どこでもテーブル」

この画像はもう随分前に静岡縣某所を走っております汽車に乗って旅行をした時のものでございますが、鳥渡昔の列車の車内の窓際にはこの様な小さなテーブルが附いていたものでございました。
流れ行く車窓を眺め乍らの一杯は何とも旅情を掻き立てるものでございます。

最近の車輛ではめっきり見かけなくなったこのテーブルが實は何かと便利なのであります。
そこで、何年か前にホームセンターで色々に材料を賈って造ってみた物がございます。

テーブル1

それがこの「どこでもテーブル」であります。

画像の通り小さなテーブルで冒頭の画像の如き汽車の窓際のテーブルをモチーフにしております。
(しかもご丁寧に栓抜きと灰皿附きであります)
360度回轉可能なテーブルクランプに因り、どこへでも括り附ける事の出來るのが最大の特長です。

無論、自分の部屋にはちゃんとしたテーブルが有るのでございますが、一寸した場合にこの小さなテーブルが役に立つのであります。

テーブル2

夏の夕涼み。
この時期は何かと窓際で夕焼け空を眺め乍ら酒など呑みたくなるものでございます。
その時にわざわざテーブルを窓際に移動するのも面倒なので、こうして窓そのものに括り附けて樂しめるのであります。

画像3

また或る時は部屋の片隅に置かれている一人掛けのソファーの傍に有る本棚に括り附けて使っております。
ここに座って映画のビデオなど観ると一層豪華な雰囲氣に浸れます。
一寸したゴミは下に附いている灰皿の中に捨ててしまいます。
まるで昔の一等車にでも乗っている様な樂しい氣分です。

テーブル7

昔は今の様にペットボトル入りの飲み物など無かったので、テーブルの下には瓶の王冠を外す為の「センヌキ」が附いておりました。
それも折角なので再現してございます。

テーブル4

勿論、旅先でも大活躍です。實際に列車に括り附ける事も出來ます。
グループでの旅行ではクロスシートを向かい合わせにする事も多いので、この様に重宝します。
驛辯や飲み物を沢山置けてみんなで取り合えるのが良いのです。
テーブルの下にはゴミを入れる袋を下げる事が出來ます。
やはりこう云うテーブルは附いていた方が便利なのであります。

テーブル5

またこう云う旅が心置きなく出來る様になるのはいつの事でありましょうや…。

あの列車の旅の樂しい思い出に浸れるアイテムでもあるのですが、大手を振って出掛けられない以上、家でも幾ばくかの樂しさのある物を使いたいと思っております。何せ鐡道と旅と酒が好きな性分なものであります故…。


さて、その造り方ですが、概ね以下の通りでございます。

材料

・面板となる板材(100均ショップのまな板を流用しました)
・テーブルクランプ(ホームセンター等の金物賣り場に有ります)
・L字金物(テーブルの重さを支えられる丈夫な物が良いでしょう)
・ボルト・タッピングビス・蝶ナット
<任意>クレセント錠受け金物(なるべくフラットの物が良いでしょう)
(栓抜きになります。窓の鍵の部品でホームセンターで賣っています)

どこでもテーブル

栓抜きと灰皿はこだわりたい人向けです。
普通のテーブルとしては面板を取附けるだけで完成であります。

このテーブルを使って食事をする際には必ずと言って良い程、動画サイトで車窓の動画を観ながら食べております。
まるで遠くを列車で旅しているかの様な樂しい時間を過ごせます。
傳染病が収束しない今、こうしておうちで何かと樂しむ事もまた、つくるたのしみではないでしょうか…。

これがホントの電車ごっこであります。

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