「２ちゃん福祉板の話」ブログからそのままコピペ【2006/04/14（金）02:50】

２ちゃんねるデビュー！？

生まれて初めて噂の２ちゃんねるとやらを拝見してまいりました。しばらく更新してなかったあたりでチラチラ見る程度ですが、いくつか書き込んだりしてきました。２ＣＨではよく誹謗中傷を書くのが生きがいになっているねじれた人種が多いと聞いていたのですが…
全くその通りでした！（笑）

しかしその中で、比較的良識のある住人（←その掲示板やスレッドなどを頻繁に見たり書き込んだりする人達の事）が住むスレッド（←掲示板内の1つのお題みたいなもの）がありました。そこは一般の仕事を経て、32歳になったひとりの男が介護福祉士を目指す決意を語ったスレッドでした。自らを「遅すぎた男」と名乗る彼は、とても謙虚で暖かさを感じる人柄です。とても好感を持った私は、ぜひぜひ良い介護福祉士になって欲しいなと思い、応援したくなりました。がんばれー！

☆とりあえず、２ちゃんねるの介護・福祉板へのリンクを貼っておきます。
http://society3.2ch.net/welfare/
ぱっと見て大きく
・情報収集や主張・相談目的のスレッド
・介護・福祉職への誹謗中傷目的のスレッド
・障害者への誹謗中傷目的のスレッド
の３つに分けられますかね。（あえて区別するならですが）
上は純粋に利用者や家族、福祉従事者達にプラスになっているようです。下２つは酷いです。あまり人の意見を真面目に捉えすぎる人は見ない方が身の為です。殆ど多くは福祉を勘違いしていたり、個人的に福祉に対して恨みがある人達が、憂さ晴らし的に書き込んでいるようなものですから。幼稚で悪意に満ちた書き込みが多いので、吐き気をもよおす人さえいるかも。…気をつけろ！！（←古い）

ただ、中にはいわゆる一般の方の幼稚でもなければ悪意があるわけでもない意見も混じっています。それにはなかなか興味深いものがあります。介護・福祉に携わる家族やわれわれ従事者にとって、介護・福祉と（今はね）遠い所にいる一般の人々の意見を聞く事はあまり無いから。面と向かえば色々と気を使って言ってくれない意見も堂々と書かれていると、
「こういう風に認識されてるんだ～…。」
と複雑にも新鮮な気持ちにさせられます。悪意が無くてもこっちとしては辛い意見も多く、凹む事も多いのですがね…。ただ、貴重なんですよね。福祉バカにならない為には。

そもそもこの世界はとても閉鎖的だと言われています。時代背景も手伝ってか、確かに閉鎖的です。老人ホームや障害者施設は郊外にある事が殆どですし、他の職業との接点も少ないです。そして一番の課題は、
心の鎖国
です。上記の環境もあるからではあるが、他と違う仕事という意識が強すぎる場合が多い気がします。特殊職だと感じてしまい、他者へ心を閉ざしてしまうのです。私もその一人だと思うが、やはりコレが大きな課題だと思ます。ただでさえ閉鎖的な世界なのに、スタッフひとりひとりまでもが閉鎖的だと・・・いよいよ鎖国ですよ。そして、がむしゃらにがんばる人や真面目な人ほど、いわゆる福祉バカになってしまいます。この世界がすべてになってしまうのですね。結局、視野が狭い人間になってしまい、それを理解できない一般の方たちに「頭が悪い人」「変わり者」などと思われてしまうようです。それに不況も影響し、一般企業で使えないリストラ対象人員も、福祉の厳しさも知りもしないで飛び込んで着てしまいました。「福祉」の響きが、一般社会ではじかれた自分達をも温かく受け入れてくれるだろうと勘違いさせてしまったのでしょう。そういう困ったチャンが増えると本当に誤解される元になります。能力もあるのに少ない賃金で真面目にがんばっている福祉従事者達の為にも言いますが、
「自分に甘い人は来るな！がんばっている人が困っているぞ！」
と。そういう人達の為に、有能な熱き心をもったヘルプマン達が誹謗中傷を受けてモチベーションや給料を下げられているのは我慢なりませんよ！まともな人材は次々離れていって、カス（は言いすぎですが…）ばかりが残っていく。それを見た一般人は介護はバカやカスがやる仕事となお勘違いする。さらに誹謗中傷が増え、またまともな人材が離れる。…悪循環ですねぇ。何とか断ち切らないといけない因果の鎖、メビウスの輪です。…で、その為に大事なのがわれわれスタッフひとりひとりのより高い教養と柔軟で広い視野を持つ事、そして何より外の社会に心を開く事だと思います。


と、まあ…そんなこんなで、たまに２ちゃんねるを覗こうと思う私でした。