ブロコピ・福祉と改正道路交通法【2006/06/02(金)04:33】

改正道路交通法だって。

道路交通法一部改正の事ですね。極々一部の迷惑駐車常習犯の為に多くの善良なドライバーを脅かすであろう改正です。ホントに極端な方法しか考えませんよね。国のエリートさん達は…。
実はこれも、かなり福祉の仕事をしている人間にも頭が痛い話なのです。


この改正に対して賛否両論あるとは思いますが、やはり結果だけを求める短気なエリートさん達らしいやり方だなぁと私は思います。
なんでこんな事になったかと言うと、

放置駐車違反は現場に違反者がいない

  ↓

違反者の特定が困難、呼び出しや検挙に多大なコスト(時間・労力)


  ↓

いわゆる逃げ得も発生




と言う事で、違反者が増えちゃうから対策として法律を変えちゃうのだそうです。

逃げ得も…って、そんなに法律変えるほど、最終手段を用いるほど逃げるヤツが横行してんのかよ!?ホントに警官達は努力したの?ホントは面倒くさがってるだけじゃない?楽しようとする警察とかそんな公務員は日本にはいらんよ。そんなヤツに払う税金はねぇ!(←次長課長風に)

私、ついこの間なのですが、某有名な駅の中にある交番で道を尋ねたのですが、とんでもない警官がいました。なんとモロ勤務中にもかかわらず、靴下を脱いで足の爪を切っていたのです!(せめて見えないところで切れるでしょ?)私は、利用者様の手前もあり、そこで感じた憤りをギリギリ呆れる事に変換して収める事ができました。しかし、その警官にはさらに驚かされました。警官いわく、私の探しているお店はもう潰れて違う店になっているとの事。それどころか、経営者がコロコロ変わってすぐ潰れるからねぇ~!みたいな批評までしてくれたので、さすが都市中心の駅の交番だけあって市街地の情報は良く知ってるなと思ったほどです。諦めて他の店を探そうと自腹でTAXIを拾い利用者様を乗せて走り出しました。

しかし!!



その潰れたと言われたお店を通り過ぎる瞬間、我が目を疑いました!なんと、何も変わりなく探していたお店はそびえたっていました!

「う、運転手さん、ごめんなさい!止めてください!」

たった、100Mくらいの所で止めてもらいました。結果、利用者様の行きたいお店には辿り着けたのですが、私のこの怒りとタクシー代はどうなるのでしょう?せめてさ、わからないならそう言ってくれればダメもとで店を見に行きますよ。ハッキリと潰れた言われたから少し遠い同系列のお店を目指したのに…。なんなの!?知らないなら知ったかぶりすんなよ!訪問介護(ホームヘルパー)はな、分単位でお金がかかるの。だから無駄が無いように交番で聞いたの。短い時間で、少ない利用者負担で最大の効果(楽しみや達成感とかね)を生み出す為に必死なのよ、こっちは。1分1秒も無駄にしたくないの。仕事中に足の爪は切れないの。こんなバカ警官共が楽する為の法改正なんて

クソくらえです!



…おっとはしたない言葉を使ってしまった。

ウンコ召し上がれです!



真面目に仕事している警官もいるでしょうが、バカ同僚バカ上司を見てみぬフリをしているのならば、広義で同罪です。学校でいじめを見てみぬフリをしてるのと同じですからね。責任ある警察官であれば、より重いくらいです。


いかんいかん!だいぶ脱線した。ま、スタートしてしまったのでしょうがないですが、このおかげで業務上一時駐車をせざるを得ない人達が円滑に業務を遂行できなくなってしまったようです。主に運送・配達(出前やデリバリーも含む)関係は大変です。もう1つとしては、通所系施設の送迎や訪問介護系の福祉関係も円滑な業務に支障をきたしてしまいます。福祉関係だから大丈夫と思ってる無知な職員、所長や施設長すらいそうですがそんな事はありません。一般市民の心のノーマライゼーションやバリアフリー化が全く進まぬ現代にとって、福祉車両ほど鈍くてでかくて邪魔なものは無く、むしろ目の敵にされやすい立場なのです。もちろん、駐車禁止除外車両標章交付申請をし、(通称)駐禁解除をすればとりあえずは停めれますが、以前の職場で駐禁解除指定を受けた施設の乗用車で相談訪問中に近所の方に駐車について文句を言われたので、駐禁解除の標章を見せて説明をしたら

「ああ!?ふざけんな!勝手にこんなもんもらいやがって!とにかくどけろボケ!!」



と怒鳴られた事があります。一般市民は結構福祉を嫌ってますよ。自分が厄介になる時が来るまではでしょうけど。ま、法的には停められるようになるので、駐車禁止除外車両標章交付申請をするのは有効な手なのですが、コレもだれかれもらえるものでもないのです。都道府県市町村によっては考え方バラつきがあり、通所系は認められなかったり、身体障害が無いものが相手…つまり知的障害者や精神障害者相手の事業だと(ADL的には本人が歩けるから)不必要と見なされたりするらしいのです。ふざけてますよね。行政御自ら差別をなさるとは、ワタクシ驚愕の至りです。
このように、福祉車両ですら駐禁解除が受けられない可能性もある中で、初めから取り締まり対象外のところがあります。


郵便局です。


オイオイ…何を特別扱いしてんのよ?他の会社も5分停める事もできなくなってパーキングで200円とか払って配達したりしてんだからさ、日本郵政公社さんもポストある度に駐車場探して停めてきなさいよ。おかしいでしょ?同じような仕事している運送・配達業者だったり福祉関係の車両だったりですらダメだって言われているのに、郵便だけはOKなんてさ。高齢者や障害者よりも郵便物の方が価値があるってか?僕としては今回の改正は信じられない凶行だと思います。駐車違反が原因の交通事故が年間8000件あって、それの死者が100人くらいだとか胸張って言っているようですが、日本中のダレた警官達が一人当たり10%ずつ今より気合を入れて仕事したら、おそらく事故数・死者数ともに一ケタ減ると思いますよ。法律変えなくても。僕はそう思います。足の爪切りながらウソ教える警官がいる限り、法律変えて見なし公務員に駐車違反取り締まらせて時間と労力浮かせたって、その分他の仕事を一生懸命やるとはちょっと思えません。

「いや~見なし公務員にメンドクセェ仕事やらせて、ホンマ楽になったわ!」



程度で、今後は勤務中に足の爪どころか床屋や銭湯に行っちゃうんじゃないでしょうかね?この制度も救われる人の何十倍も苦しむ人が出そうですね。
いつも思うのですが、どうして法律や制度を作る頭のいいエリートさん達は極端な発想ばかりするのでしょうね?もっとがんばって様々な立場の人の為になるルールを作って欲しいです。ルールを破る人を罰するルールばかりではなく、ルールを真面目に守っている人を守る(または得をする)ルールもたまには考えてくれませんかね?ここ数年、ホントにがっかりする法改正ばかりです…。

ここから【2006/06/14(水)04:00】

この間の「改正道路交通法だって。」の続きにもなるのですが、我が事業所も駐車禁止除外車両標章交付申請をしたのですが、

申請してビックリ!!



以前は都道府県単位(市町村?)だった駐禁解除ですが、めちゃめちゃ有効地域が狭まり、各警察署の管轄区域に限定されました。え?どういう事?って感じですか?
例えばですよ、事業所の活動区域がある市全域だとします。その市には5つの警察署があるとします。申請しなくてはならない車両が10台だとします。必要な書類が1人当たり様式1~4の4枚が必要です。


5×10×4=200



200枚ほど申請書類を書かなくてはいけませんね。以前は各警察署長から公安委員会へ提出して許可を受けていたので、都道府県内であれば(記入箇所は増えますが)何箇所も駐車場所を許可申請するとしても1人当たり4枚で済むので、10台でも40枚で済みます。
つまり、改正前までは40枚で済んでいたはずのものが200枚も書類を用意しなければならなくなったのです。
ハッキリいってただでさえ忙しい身なのでコレには憤りを感じてしまって、つい


「多くのお客様をお受けするほど苦しくなるのですか?
…遠くの方は断らないと不利になるのですか!?」



と、電話で訴えてしまいました。交通規制課の窓口の方に言ってもしょうがないのですが…。
しかし、意外にもすぐに返答がありました。

「これについてはそう考えていただいて構わないと思います。」



との事。それはまあ淡々と…。やるせないです。国は、制度は、誰を守ろうとしているのでしょうか?障害者訪問介護はどこも人手不足。利用者様達は多くの事業所に断られて断られて巡り巡って遠くの事業所である私の所属する事業所に相談にきていたりします。藁をも掴む気持ちで電話をくれるのです。物理的に不可能でない限り、断りたくはありません。ん~…だから、書類をたくさん作らなくてはならなくなったのですね。何事にも理念や信念を掲げて真面目に行なう所ほどそんな人間ほど苦しく遣り切れない思いを味あわなくてはならない世の中なのですね。
前回も言ってますがね、こんな法律や制度ばかり考えるから違反者とのイタチゴッコになるって事が、


「なんでわからないんだぁぁぁー!!」



違反者を罰する事ばかりドンドン重くしていますがね、それをするならばそれに比例してルールを順守する人が得をする制度も作らないと、最終的には崩壊しますよ。と、僕は真剣に未来の日本を心配しています。
ま、そういう特典があるはあるんですがね、あまりにも些細過ぎてねぇ…誰も知らないんですよね。例えばSDカード(Safe Driverカード)とか。自動車安全運転センター発行で「運転記録証明書 」または「無事故・無違反証明書」を申し込まれた方に対し、証明日からさかのぼって、1年以上無事故・無違反の期間があるときは、その年数に応じたカードを発行しているというアレです。

若草色
1年以上 2年未満「無事故・無違反」

水色
2年以上 4年未満「無事故・無違反」

銀色
4年以上10年未満「無事故・無違反」

金色
10年以上    「無事故・無違反」



と4段階に分かれてますが、たいがいはどれも同じくらいのサービスしか受けられませんし、そのサービスも微々たるモノ。ガソリン2円引きや会員価格(←それなら会員になります。)くらいなものだし、ボーリング50円引きや、ホテル代5%引き(しかも空いてる季節だけとか条件付も多い)とか、カー用品も5%引きとか、まだまだあるけどだいたいこんな感じでハッキリ言って

ビミョ~…。

ってものばかり。こんな微妙な特典の為に安全運転する人はいませんよねぇ。SDカードならでは!…って特典がありません。例えば、ゴールドSDカードなんて持ってたらガソリン代半額とか、走行速度+10㌔までOKとか、目に見えて有利になるものにしたら世の中に優良ドライバー目指す人がわんさか現れますよ。当然違反駐車も減れば、飲酒運転も減りますよね。国民が前向きにルールを守りたくなりますよね。
ああ…ダメか、それじゃ。

警察官リストラされちゃうや…



それに、反則金も重要な資金だからみんなが優良ドライバーじゃ困るんだね。犯罪者がいないと警察官は困るんだね。だって駐車違反だけで年間150万件以上いるとかいないとかの現代です。それに12000円(?)の反則金額をかけるとえーと…200億円くらい??ス、スゴイ収入だ!万が一コレが無くなったら大変!全国の警察署が半分くらい潰れちゃったりして?…うーん、世の中上手くいきませんね。あちらを立てればこちらが立たず、警察と違反者は表裏一体の関係。このバランスの取れた関係が崩れると大変な事が起きるから、あまり革新的な解決策があるとまずい事になるのかもしれませんね。だからこそあえてイタチゴッコができるような制度ばかり作るのでしょうかね?ま、ココで私がいくら妄想を膨らませたって真相には到達しませんでしょうが、唯一つ言える事があるとすれば結局、

「世の中ってホントにむずかしいなぁ。」



って事くらいなんでしょうかね?

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