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たとえ遠く離れても それぞれのステージで輝いて

今日が終われば、私が大好きなA.B.C-Zは5人じゃなくなる。

私がずっと大好きだったA.B.C-Zの河合郁人は、明日からはもういない。


A.B.C-Zはみんな好きだけど、私は河合くん(ふみきゅん)が特に好きだった。
コンサートではいつもペンライトを紫色に灯して、「郁人」と書いたうちわを振っていた。

私がふみきゅんを好きになったのは、多分14年ぐらい前だと思う。
その時A.B.C-Zはまだデビューしていなくて、Jr.として先輩のコンサートや舞台に出演していた。
私は最初、どちらかというとふみきゅんが苦手だった。
すごくガツガツしているところとか癖のある踊り方が、正直あまり好きではなかった。
しかしある時、なぜだか分からないけれど急にふみきゅんがかっこよく見え始めた。
苦手と言いつつ、ずっと視界に入っていて心のどこかで気になっていたのかもしれない。
そこから転げ落ちるみたいに加速して、河合郁人の沼にハマっていった。

急にハマった割に14年もの間同じ人を応援し続けることは、結構すごいことだと我ながら思う。
それほどA.B.C-Z、そして河合郁人というアイドルは魅力的だった。


A.B.C-Zの魅力は?と聞かれたら少し説明に困る。
それは、私の語彙力が足りないからに他ならないのだが、「ダンスが上手い」「アクロバットがすごい」「多幸感に溢れてる」とかの言葉では表しきれない魅力があるのだ。
だから、一度でいいから全人類に彼らのパフォーマンスを見てほしいと思っている。出来れば生で。


ふみきゅんの脱退が発表された時は本当につらかった。
「心にぽっかりと大きな穴が開いてしまった感覚」とはこのことか。

仕事している時、大好きなお笑いを見て笑っている時、誰かと話している時……
普段は忘れているのに、ふとした瞬間にその事実を思い出して涙がこぼれる。
理解しようとはしているけれど全く現実味がなくて、信じられない。
今考えると、「信じられない」というよりは「信じたくない」という方が正しかったかもしれない。

事務所からも去らないし解散もしないけれど、5人じゃなくなるということが本当に寂しくて悲しかった。
A.B.C-Zはずっと5人だと信じて疑っていなかったから。

東京ドームでライブ出来なくてもいい。
CDのランキングで1位を取れなくてもいい。
5人でいてくれさえすればよかった。
私はそれだけで救われていたし、幸せだった。

「ずっと一緒だよ」って全員が同じ気持ちじゃなかったんだーって思ってしまった。
私は5人でいてくれることがすごく嬉しかったのに、彼は5人でいることにはこだわってなかったんだって。


ファンクラブ向けに更新されたメンバーからのメッセージ動画。
メディアに出演した際にふみきゅんの口から語られる言葉。
5人で最後のテレビ出演。
全部、怖くて見られなかった。
見てしまったら、今以上につらくなる気がして怖かった。
ふみきゅんのことを嫌いになってしまいそうで、すごく怖かった。


12月17日。ABC座星劇場を観に行った。
正直、見に行ってしまったら悲しくて立ち直れないんじゃないかと思って、それならこのまま幸せだった思い出として心にしまっておこうかとも考えた。

でも、何年か経って振り返った時、100%後悔すると思った。
なんで、あの時5人のA.B.C-Zを見に行かなかったんだろう。もう見れないんだよ?って。

だから、勇気を出して1公演だけ観に行くことにした。
泣いても笑っても、これが最後。


久しぶりに観たA.B.C-Zのステージは、とにかく最高だった。
幕が開いた瞬間に「そうだ、私これが好きだったんだ」って思い出した。
キラキラなステージで次々と繰り広げられるパフォーマンス。
世間で色々なことが起こったここ数年でアイドルを、ジャニーズを見ることにいつの間にか疲れ、忘れてしまっていたワクワク感が一気に蘇ってきた。

かっこよくて、可愛くて、美しくて。
楽しくて、楽しくて、幸せだった。


観ている時は色んな感情が入り混じって、終盤はマスクがびしょびしょになるくらい泣いてしまったけれど、終わった後は自分でも不思議なくらいすっきりとした気持ちだった。

「終わってしまった…」という気持ちが心のどこかにあるのだけれど、それが霞んでしまうくらい幸せな気持ちでいっぱいだった。
とにかく楽しかった。キラキラ眩しかった。観に行って本当に良かった。


A.B.C-Zは本当に優しい。
好きな人が決めたことを素直に応援出来ない自分が嫌だったけど、A.B.C-Zはそんな人の気持ちも汲んで、寄り添ってくれていた。
勇気を出して来てくれてありがとう、って。
気分が乗らないのなら少し休んでもいいよ。ずっと待ってるから、またそういう気持ちになったらライブに来てね、って。
きっと、自分たちの方が寂しくてたまらないのに、毎日笑顔でパフォーマンスして、悲しみに暮れるファンの前に立って喋って。

A.B.C-Zを守ってくれてありがとう。
つらいはずなのに、ふみきゅんの背中を押してくれてありがとう。


「いつか戻ってきてもいいんだよ」なんて優しいファンの方の声も目にするけれど、私はそうは思わない。
いずれ戻ってくるのなら、それくらいの覚悟なら、最初から抜けるなんて言わないでほしいと思ってしまう。今は。

絶対なんてない。
変わらないものなんて、この世の中に何ひとつとしてない。
人の気持ちは毎年、毎日、毎秒変わっていく。
やりたいことも、夢も、目標も変わっていく。
悲しいけど、寂しいけど、それは当たり前のこと。

だから私は、今のふみきゅんが決めたことを否定したくない。
ABC座を見ながら、いつの間にかそう思えている自分がいた。
メンバーのこと、ファンのこと、自分自身のこと、将来のこと…
きっと沢山悩んで出した結論だと思うから。多分。そう信じたい。


ふみきゅんを好きになってから14年。
これまでを振り返ったら、思い出されるのは幸せなことばかり。

素敵な思い出を沢山ありがとう。
いっぱい幸せにしてくれた分、ふみきゅんも夢を叶えていっぱい幸せになってね。
A.B.C-Zはふみきゅんが抜けたことを後悔するぐらいめちゃくちゃ売れて、もっともっと幸せになってね!ずっと応援してる!!


ふみきゅん、行ってらっしゃい!!!

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