スティーヴン・キング『アウトサイダー』(上巻、白石朗訳、文藝春秋 2021年)より。小説の出だしのあたり。
登場人物のラルフとベッツィは市警の刑事、つまり同僚の仕事中の会話です。それにしては妙な言い回しだなと思って原文を確認しました。
たしかに直訳すれば「わたしのホットで小さな手のなか」ですが意味がわかりません(スティーヴン・キングのようなタイプの作家で意味がわからないところはだいたい翻訳が原因であることが多い気がします)。
実はこれはイディオムです。
つまり、何かを「持っている」「手にしている」ことを強調して言う表現です。
だから上記の会話は
とか
みたいな感じですかね。
※ ヘッダ画像は ChatGPT で生成