ぬかるんだ不条理を走る
「公的な手続き」が嫌いだ。
転出届の提出や失業保険の申請といった公的な手続きには細かいルールが多く、オギャーと生まれてから31年間、世の中のルールをなんとなく雰囲気で理解してきた私にとっては修羅の道なのである。書類の1箇所に不備があっただけで手続きが成り立たなかったり、必要なものを揃えるために役所と自宅を行ったり来たりさせられる。ちゃんと確認しない自分が悪いのは重々承知だが、あれはほとんどトラップと言っていいだろう。公的な手続きとは、全体の7割以上が「ふりだしに戻る」のコマで