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2024年5月アリーナオープンで3000ドル獲得した話 -Limitedで勝つための練習方法など-


はじめのご挨拶

初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。
こまち旅団所属の朧霞と申します。
今回、2024年5月にアリーナオープンが2回開催され、それぞれ1000ドル・2000ドルの合計3000ドルを獲得できたので、それに関する話となります。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

今回の記事について

この記事の内容は、サンダージャンクション環境の考察ではありません。
MTGに於けるリミテッド能力やプレイの地力を上げるための練習方法、アリーナで少しでも勝率を上げる方法などの話になるため、主な対象者は初級~中級プレイヤーとなります。
上級者からすると物足りない部分があるかもしれませんが、ご理解いただければ幸いです。

アリーナオープンとは

まず、知らない方へのご説明。
アリーナオープンとは、MTGアリーナで定期的に開催されている賞金制のイベントで、18歳以上であればジェム/ゴールドを支払えば誰でも参加可能です。
2日制の日程となっており、1日目で一定以上の成績を残すと2日目の参加権利を獲得、2日目に一定以上の成績を残すと成績に応じて賞金が配布されるという仕組みになっています。
1日目はジェム・ゴールドの支払いさえすれば、受付時間内であれば何回でも挑戦することができます。
ただし2日目の権利は重複しないため、2日目はやり直しはできない一発勝負となります。
毎回フォーマットが異なりますが、2024年5月に2回開催されたイベントは、いずれもサンダージャンクションのリミテッドでした。

実際の練習量について

正直、4月の前半まで色々バタバタしており、イベント参加前の練習は全然出来ていませんでした。
1回目(5/4~5/5)のイベント参加時点では
・シールド4回
・ドラフト3回
くらいだったと記憶しています。
リミテッドのやり込み勢に比べたら、正直相当少ないです。

2回目(5/25~5/26)の前は流石にもう少し練習しており、
・シールド2回上乗せ
・ドラフト15回上乗せ
くらいは練習したと記憶しています。

サンダージャンクションのリミテッドについて

リミテッドフォーマットには、シールドとドラフトの2種類があります。
この環境は、とにかく緑が強く、色別の強弱としては
緑>白=黒>赤>青
というのが一般的な評価のようです。
(現在の評価と異なる可能性があるのでご了承ください)
ただ、シールドとドラフトではカードの評価が異なることがあり、特にアーキタイプに依存するカードはドラフトの方が評価が高くなり、逆にシールドではプールの内容によって特定のアーキタイプのカード枚数が必要数集まらないこともあるため評価が下がるという状況が発生することがあります。
(今回でいうと乗騎や悪事が該当すると思います)
※今回の記事では、カード個別評価やアーキタイプ考察といったことは行わない方針ですので、ご了承ください。
(下記参照)

リミテッドで勝つためには

上記の通り、アリーナオープン1回目の時点では、練習回数は少ないものの結果として賞金1000ドルを獲得できました。
(最後の1勝に手が届かなかったのは、それこそ練習不足だったということでしょう)
上記にリミテッドの練習回数は記載しましたが、それ以外に掛けた時間が多かったため、結果として練習量が少なくなってしまったとも言えます。
2回目については、1回目の練習に上乗せができた結果、うまく立ち回れたこともあり2000ドル完走という結果を残すことができました。

ここからは、具体的にイベント前に何をしていたのかを記載していきます。

※最初に記載しておきますが練習方法には向き不向きがあります。
記載事項はあくまで参考程度に、自分に合った練習方法を探すのが良いでしょう。
また、これを実践したからと言って次回賞金が確約されるというものでもありませんので、その点は誤解なきようお願い致します。

カードを覚える

リミテッドで勝つための基本作業です。
全てを覚える必要はありませんが、プレイアブルなカードを覚えているかどうかで、勝率には大きく影響すると思います。
また、インスタントや瞬速を持ったカード(コンバット時に影響するカード)は極力細部まで覚えておくことをお勧めします。
特に今回は選択式の放題系カードが多数あるため情報量が多いですが、何マナあると何ができるかを把握できると戦略の幅が広がります。

先人の知恵を借りる

今回の自分のように時間がない状況では、各カードを一通り自分で使ってみるのは物理的に不可能でした
そのため、リミテッドのカード評価サイトや、リミテッド考察動画やプレイ動画を確認して、偉大な先人の知恵を自分の中に吸収するのも有効な手段です。
今回の練習を進めるに当たり、自分は以下のお二方の動画を大いに参考にさせていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
てんてい。のMTGアリーナ

おじょーゲームズ

前述の項目でカード個別評価やアーキタイプ考察は行わないと書きましたが、興味がある方は上記の配信者様の動画を参考にすることをお勧めします。
いずれの配信者様もリミテッドに精通しており、動画も分かりやすくとても参考になります。
お二方とも、記事への掲載を快諾していただきましたので、それについても重ねて感謝申し上げます。

実際にシールド・ドラフトを実践してみる

上記の情報収集を踏まえた上で、ようやく実際に練習する段階へ移行しました。
配信者様や閲覧サイトによって、カード・色・アーキタイプの評価は必ずしも一致しないため、その辺りを意識しながらピックや構築をして練習をしていました。
上で記載した通り、シールドとドラフトではカードの評価が異なることがあるので、カード単体の評価は勿論ながら、全体としてのバランスも考えながら構築してみるのが良いと思います。
特に、強さが分かりやすいカードとは異なり、ぱっと見で強さが分かりにくいカードは実際に使ってみないとイメージが沸かない部分があるため、そういったところのテストも意識していました。
具体的には脅迫の工作のようなカードは、実際に使ってみることで強さが実感できるカードではないかと思います。(考えていた以上に強かったです)

シールドについて

シールド環境における構築は、どうしても引いたレアに依存することが多いです。
そのうえで、構築のポイントは
・デッキの中心となるレアが存在するか
・3色以上の多色化が可能か(緑を中心としたマナサポートと砂漠の枚数)
・騎乗に関するカードがどれくらいあるか
・悪事に関するカードがどれくらいあるか
といった辺りを意識しながら練習をしていました。

対人ドラフトとクイックドラフトについて

シールド以上に練習が難しいのがドラフトだと思います。
アリーナでのドラフト練習の場合、クイックドラフトと対人ドラフトの2種類がありますが、クイックドラフトは機械がピックする都合上、どうしても対人とは若干異なるようなピック(色があっていない強レアが流れてきたり)といった傾向があるので練習するのであれば対人ドラフトが良いでしょう。
クイックドラフトで練習する場合は、各アーキタイプやカード性能の確認をするという観点では有用だったりもするので、うまく使い分けるのが良いと思います。

ドラフトのピックについて

今回のドラフトピック(対人戦想定)練習では、以下のようなことを意識していました。
・序盤にデッキ(アーキタイプ)の主力カードがピックできるかどうか
⇒これについては、単純にカードパワーが高いレアカード(ロクサーヌやボニーポールなど)は勿論、アーキタイプの核となるアンコモン(ミリアムや雲飼い等)がピックできれば、その後のピックの指針になります。

・各レアリティの残り枚数
⇒セットブースターへの切り替え以降は1パックのレア枚数が一律ではないですが、ピック内容からある程度の特定は可能となります。
特に、初手で相応のレアが残っておりアンコモンが取られている場合、ある程度の特定が可能だと思います。
・中盤以降の各色のカードの残り方
⇒特定の色のカードが少ない場合、それ以降のピックにも影響が出るため、状況次第では色を変更することも考えましょう。
多色のアンコモンには強力なカードが多いため、その残り方からも上家の色の想定に役立つでしょう。

上記については、他のエキスパンションでも意識する内容となっており、今回のサンダージャンクションについては以下の点も意識していました。
・緑への参入可否
⇒今回の緑はコモンやアンコモンにプレイアブルなカードが多いため、どうしても卓内のプレイヤーが緑に流れる傾向が強いです。
それでもカードの強さ故、ある程度の人数までであれば緑が被っても有力なカードが流れてくることも多いですので、上記の色の残り方も含めて検討しましょう。
・砂漠をピックするタイミング
今回の砂漠各種は、かなり優秀だと思います。
2色土地の色マナ安定やタッチカラーの安定化に加え、1点対象による悪事誘発への貢献、砂漠ギミックへの貢献。
諜報・ブロック不可・騎乗サーチといった別軸の土地もあり。
2色土地は片側でも色が合っていれば十分デッキに入るレベルに優秀という認識です。加えて、後から強い多色カードが流れてくる場合のマナサポートにもなる可能性があります。デッキに入るか微妙なカードと砂漠のピックで迷った場合、砂漠をピックすることをお勧めします。

・多色化の可否
今環境は、上記の砂漠に加え、アーティファクトによるマナサポートもあり、普段の環境に比べて多色化が容易な傾向にあります。
上記の砂漠ピックでも触れていますが、多色カードが強力なものが多いため、どんなアーキタイプを組むにしても多色化は常に意識しておくとよいでしょう。

イベント(1回目)のデッキ構築等

1回目(5/4~5/5)
申し訳ありませんが、1回目に関しては画像が有効期限切れのため引用できませんでしたので、ダイジェストのみになります。

初日シールド

1回目で突破。
デッキに砂塵の憎悪2枚、荒野無頼団の緑刃2枚といった凶悪プールでした。
1度も負けることなく7-0で2日目へ。

2日目1stドラフト

緑のカードを絞るために初手に蛇皮のヴェールから緑に入るというかなり怪しい流れ。3-1でビルが取れたことで何とか戦えそうな緑白に。伝説生物が多かったためタッチ赤でアニーの加入を入れた形で何とか3-1、2ndドラフトへ。

2日目2ndドラフト

初手SPGの赤い海賊からパワー4デッキを目指す。3-1でアニーフラッシュが取れたためナヤカラーに。

無事3連勝で賞金確定したものの、最後のデッキ(エスパーカラーの死の偽装デッキ)の完成度の高さに歯が立たず敗北。
それでも1000ドル獲得できたので、練習時間と練習量を考えれば上出来だったと思うことに。(でも悔しい)

イベント(2回目)のデッキ構築等

2回目(5/25~5/26)

初日シールド

3回目で突破。
1回目・2回目はプールに恵まれず、3回目でようやく突破。

3回目レア

緑黒タッチ白で、3ターン目に宝物庫生まれの暴君を再活性したのが印象的でした(犯罪ムーブ)

2日目1stドラフト

1stドラフト初手

レアが微妙なため、黒除去からスタート。
その後、緑のマナ生物等を確保しつつ、多色化を検討

1stドラフトデッキ

その後、色があっていないレアが何枚か流れてきた結果、豊富なマナ生物と砂漠の物を言わせたボム依存デッキを構築。

1stドラフト結果

夜中だったため集中力を欠きクリックミスで1戦落とすものの、レアで叩き伏せて2ndドラフトへ。

2日目2ndドラフト

2ndドラフト初手

またも微妙なレア、1stドラフト同様黒除去スタート。
しかし今回は前回のような強レアはピック出来ず。

2ndドラフトデッキ

レアが害獣の侵入だけというかなり怪しい構築。
ただ、コモンアンコモンの強いところはある程度取れていたので、あとは立ち回りで何とかする方向で長期戦を見据えた構築に。
1回目の最終戦の対戦相手の構築を参考に、その後の練習を重ねる中で「死の偽装」や「この町は狭すぎる」による能力使い回しに活路を見出していたので、青を入れた3色構成にして対戦に臨みました。

2ndドラフト結果

結果、2ndドラフトは4連勝で2000ドル獲得。
対戦相手から毎回強レア叩きつけられるものの、豊富な除去とアドバンテージの継続確保により、何とか完走に至りました。
前回悔しい思いをしただけに、その負け試合の経験も踏まえて結果を出せたことに満足しております。

最後に

MTGに限った話ではありませんが、結果を出すためには相応の練習が必要になると思います。
(中には短期間で結果を出してしまう高スペックのプレイヤーもいますが、自分は練習しないと結果が出ないタイプです)
その中でも、質の高い練習を心掛けることが結果への近道になるのではないかと思います。

現在は動画サイトや各種SNSの普及により、誰でも様々な情報を入手することができる環境ではあると思います。
逆に、情報過多により翻弄されてしまうことがあるのも事実です。
大事なのは、その中から有益な情報・自分に合った情報を選別することで、効率良く自分の中に取り込むことではないか、と思っています。
この記事が、皆様の練習や結果を出す一助になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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