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80億人 人類繁栄の秘密 (NHK)


初回放送日:2024年8月22日

2023年、世界人口は初めて80億を超えた。人類はなぜここまで大繁栄できたのか?そこには、太古の時代から刻まれた人類の“特別な本質”が関わっていた。 今世紀中に100億人を突破すると予測されているわたしたち人類。言語や道具を用い、高度な文明を築き上げてきた。しかし、繁栄の理由はそれだけではない。実は、文字が生まれるよりはるか前に、現在の繁栄に通じる出来事があったことが、科学的アプローチによって浮かび上がってきた。「ヒト」という生物を改めて見つめ直し、人類繁栄の秘密に迫る。
(以上公式サイトより)


◆チャンネルガチャガチャして、たまたま見つけた番組。なので最初から見ておらずラスト15分のみの視聴だが、恐ろしいデータとトンデモ論に驚愕した。

◆約100万年前、10万人近くいた人類の祖先は80万年前には1280人に減った。氷河の拡大化による超寒冷化がその原因とされている。
81万3000年前、人口は回復してゆくのだがその理由は"火のコントロール"を獲得したからだと結論づけられている。なるほど、火はあたたまれるし調理にも使える。

◆Universe25が見せたもの
人口の急増が懸念された1960年代にアメリカ。
そこで行われた実験"Universe25"の結果が恐ろしすぎた。

マウスに好きなだけの餌と水、そして快適な環境を与えると、どこまで数を増やすかを観察する実験。
オスメス4×2=8匹で開始したが、まさにネズミ算的にマウスは子を産み、315日で600匹。そこから異変が起きる。
マウス間に格差が生まれ、暴力的なマウスは弱いものを攻撃し、傷つけられて血を流すマウスも多数現れる。
強いものグループは広々したスペースでのびのび暮らし、はじかれた弱いものたちは隅っこで固まって。暴力的なオスに追い回されて育児放棄するメスも現れる!(昨今の児童虐待と同じやん)
放置された子ネズミたちの多くは繁殖行動に無関心になり、巣の中でただ毛づくろいして日々すごす。
その結果560日目・2200匹をピークに増加ストップ。子ども生まれず高齢化、個体数も減少し続け1780日目で全滅!!

条件を変えて25回同様の実験を繰り返したが、結果は全て同じ。最後は全滅という凄まじさ。
マウスの実験だが、恐らくヒトも同様だろう。
(Universe25の25はこの回数のこと。実験も怖いがそれを25回繰り返す研究者魂は凄い!)

◆この結果を見せた後、「人類の行く末はどうなるのか」のナレーションと共に番組の提示したアイデアは"人は宇宙に移動して生活する"だった。
「かつて人類の祖先がアフリカから全世界へ移動したように、ホモ・サピエンス(賢いヒト)からホモ・モビリタス(移動するヒト)こそ人類の本質だ」と、とある教授に語らせる。
「ゆくゆくは火星や月などで生まれた新人類が、彼らの踏んだことのない地球を見渡す日がくる」みたいな。

なんやそれ。
確かに地球の環境は悪くなるばかりだけど、それを何とかせずに放ったらかしにして宇宙は逃避するって、無責任ちゃうのん。
新たな多様性とかデタラメにしか思えない私、旧人類上等やないかい!

今あるものを検証しつつ、未来へ継続させるのが本来の姿だと私は思う。
なのでこの教授の話にはマユツバで、反対の意見しか待てない。
途中までなるほどと頷いて見ていたが、ラストの頓珍漢さにズッコケた。NHKのくせにテキトーな意見でまとめやがってと、汚い言葉が出るくらい久々にあきれました。

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