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劇団四季(朝のニュース よしなしごと)

劇団四季の新作ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」が10/3に開幕した、と今朝のニュースで報じていた。

疫病の終息見込みは未定だが、GoToキャンペーンをはじめ、集会やコンサートなどが少しずつ再開されつつある昨今。劇団四季の動きも注目されるところだろう。

大きな劇団だけに、所属俳優やスタッフを多く抱える苦労も多いと思う。休演が続くと、それに伴う損失も大企業なみであろう。そんなお金関係の話をするのは野暮だとは思うのだが、少しずつでも前に進もうという動きには、エンターテインメント界全体を覆う暗い雲を吹き飛ばす心意気を感じる。

そんなニュースの中で、2年前に亡くなった劇団四季の創立者・浅利慶太氏のVTRが流れた。

「何のために舞台をやるか、それは見てくれた方々に"生きてて良かった"と思ってもらうことです」

さすが浅利慶太氏だと思った。演劇の是非を端的に述べた、まさに至言である。

しかしこれは劇団四季に限らず、諸々のエンターテインメントに携わる方々に共通する思いではないだろうか。演劇だけではなく、お笑いも、テレビも、ラジオも、映画も、書籍も、そしてスポーツさえも。観客や視聴者、読者など、受け手が存在するものに携わる者全てが、そんな気持ちで生み出していると思う。

補足が許されるとしたら、作り手側にも"生きてて良かった"と思ってもらいたい。作品を観てもらう側の方々が、生み出す喜びを感じていて欲しい。

そんな、"生きてて良かった"の応酬による相互作用で、皆が幸せになれることを切に祈る。

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