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君がすごくもったいない

駄文です。

かねてから私が気にかけていた人の話で、彼はお寺の後継者なのだが、そんな彼に彼女ができたという。彼女は彼がお寺を「継がなければいけないから継いだ」と思っているらしく、「寺が続けられなくなったら、寺は簡単にたためるのか」などということを平気で聞いてくるらしい。彼は、「やらねばならない」からやっているのではなく、寺を継ぐことを自ら選択し、「頑張っていきたい」のに。仏教に対する彼女の関心もまったくらしい。彼にとっては彼の大切な人がつないできた大切なお寺も、彼女にとってはただのデカい家にすぎないのかもしれない。このようなことに対して、彼は「悲しい」と思っているのである。

このような彼を見ていると、JYParkとRAINの「switch to me」が頭の中に流れてくる。

 君がすごくもったいない
 君の彼女を見たことはないけど
 うまく説明できるか分からないけど
 君の隣には私が似合っていると思う
 私にチャンスをちょうだい

私はかねてから仏教に興味があって勉強していて、私だったらお寺のことももっと知りたい、関わりたいと思うのに。彼のお寺への気持ちをないがしろにしたり、我慢させたり、悲しませたりしないのに。私は彼の根本にある考え方に納得できて、それが仏教の「唯識」と近しいものがあるという考察までしている。他にも、場当たり的な旅行が好きなこと、「今を楽しむ」生き方をしているなど、彼との共通点はたくさんある。

彼が彼女のどのようなところに惹かれたのかは知らないが、彼ばかりが頑張らなければいけない関係性はいずれ破綻するのではないか。少なくともそれが彼を幸せにするとは考えられない。私なら彼に辛い思いはさせないのに。

彼への恋心が成仏することを願って


唯識思想に興味のある方は、以下の本がおすすめです。
横山紘一(2016)唯識の思想、株式会社講談社

Switch to me、とてもいい曲ですのでぜひ。↓


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