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映画 文豪ストレイドッグス BEAST 感想①

今回は #映画感想文 という今の自分にピッタリなタグを見つけたのでこちらについて話してみる。
かなり長くなることが予想できる。
頭の中でも整理がつかないほど、言いたいことが沢山あるのだ。

過度なネタバレは控えますが、感想文な為多少のネタバレを含みます。
「この作品を己の目で観て確認して感じて頂きたい。」「映画 文豪ストレイドッグス BEAST は追加上映が決まり、まだ観れる劇場がある為沢山のネタバレは控えたい」

という理由からです。
ご了承下さい。


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今回紹介し、感想をお伝えする映画は

『 文豪ストレイドッグス BEAST 』

という作品である。

この作品は「文豪ストレイドッグス」という主に漫画、アニメ、小説作品の「if(もしかしたらあったかもしれない世界)」の物語であり、映画に登場される役者様方は「舞台 文豪ストレイドッグス」で役を演じた役者様がメインで演じられている。
そして監督を務められたのは三大特撮ヒーローのメガホンを取っている坂本浩一監督である。
脚本は原作を担当している朝霧カフカ先生だ。

「漫画、アニメ、小説が主な」と記載したが、このBEASTという物語に関しては元は小説で、続けて漫画版も出ている。
アニメの展開は無く、実写版映画となった為もちろん舞台も無い。

これだけ見たら情報が多く、実際この作品から文豪ストレイドッグスというものを知った方は「何が何だか…」という人も居るのではないだろうか。

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まずは「文豪ストレイドッグス」という作品を少しだけ紐解いていく。

文豪ストレイドッグスとは、簡単に言うと「文豪達が異能力バトルを繰り広げる」というものである。
ただこれは自分からすると、簡潔に大きな部分を最も分かりやすく伝える為だけの説明文に過ぎない。

文豪達というのも実際に存在していた名前を使われているが、各々似た部分や同じような性格等はあれど、実在した人物が完璧に再現され登場している訳では無い。
「文豪ストレイドッグス」という世界に存在する「中島敦」であり「太宰治」達である。

原作のお話は簡単に言うと

舞台は横浜。メイン主人公が「中島敦」であり、その中島敦は孤児院出身であった。
訳あって孤児院という場所から出て、空腹で倒れそうなところ「太宰治」と出会い「武装探偵社」というところに所属することになる。
そこから物語は始まり色々な敵や味方と出会い、別れ、また出会い…。

「生きるとは何か」「生きる理由は何か」「人助けとはどうするのか」「正解は何か」「間違いは何か」「過去の自分と向き合う力」……

書き出したらキリがない程、本当に色々考えさせられる作品だ。

「舞台 文豪ストレイドッグス」というものに関してはまた別の機会で触れ、深堀りをさせて頂くが、この映画の感想をお伝えする上で言わなければいけないことがある。

「この人たちの演じる『実写化』は間違いない」

ということ。

自分は元々「コスプレ」も「コスプレをしている舞台や実写物」が苦手だった。何なら今でも苦手な部分がある。
自分の世界観や解釈が崩れ、壊れてしまうことを恐れたから。

それでも、この舞台文豪ストレイドッグスの役者様、関係者様に惹かれて実際に劇場に足を運ぶことができ、生で、近くで舞台を観るきっかけとなった。

キャスト変更はあるものの、頭から足の爪先の限界まで再現され、これこそ「解釈一致」の言葉が当てはまる。

ずっと苦手でふと目に入るのも嫌だった筈なのだが、ここまで来れた。
少なからず自分にはかなりの影響、驚き、感動あった。
舞台もとても好きになった。


その点を踏まえて、今回のBEASTは「if(もしも)」のお話であり立場等が逆転している部分が多々ある。

今回のメインは、原作(現実世界)では敵役として出ている「芥川龍之介」だ。
この芥川龍之介、現実世界では「ポートマフィア」という「武装探偵社」からすると敵に値する組織の人物である。

「港を縄張りとする凶悪なポートマフィアの構成員。黒い外套を纏い、冷たい表情を浮かべ街を闊歩する姿はまるで死神。軍警の手には負えず、また、探偵社の中でも「こいつには遭うな、遭ったら逃げろ」と恐れられる存在である。」(文豪ストレイドッグス公式ホームページより引用)

芥川龍之介は第一印象はかなり怖い人物だ。
そして現実世界での芥川龍之介は中島敦と敵対することが多々ある。

BEASTはその芥川龍之介が「武装探偵社」に入る話だ。
そして、敵対していた中島敦は「ポートマフィア」に所属することになる。
もしもの世界でも尚この2人は敵対している。

BEAST冒頭、芥川は「感情を持たぬ子」と言われている。
その通り、感情が表に出ない程だったがきっかけがありその『感情』という獣(BEAST)が出た。そして感情のまま行動を起こしたが故、妹と離れ離れになってしまうこととなるのだ。
その妹を探すという名目で武装探偵社に入社した。
他にも理由はある。

その芥川を武装探偵社にスカウトしたのは「織田作之助」という人物だ。

この「織田作之助」という人物もまた逆転している。
この織田作之助も現実世界ではポートマフィアに所属していた。
過去形を使ったのには深い理由がある。
これは是非自分の目で確かめて見てほしい。

中島敦はポートマフィア、そして太宰治もポートマフィアに所属している。

主な主人公が逆転しているのだ。
そして、逆転しているのにも深い理由が存在する。


最初にお話した難しそうな内容、少し理解して頂けただろうか。

このBEASTという作品は逆転した世界というのも勿論面白い要素なのだが、「環境が違えばこうなったのか」と思わされる描写や言葉が溢れている。
これは今私たちが存在している世界でも共通で感じれる物だ。

そしてそのBEASTの世界が良いのか悪いのかも分からなくなってくるのだ。
原作を全て読み散らかしている自分からすると、感情がめちゃくちゃにされる話だった。映画もそうだが、初めて小説を読んだ時は大鬱になった。



「異能力バトル」という説明文だけだとかなりファンタジーの世界観で想像してしまうが、実際はかなり現実に近しいことが作品を見たら分かる。
そう作られているのだから当たり前だが、現実世界に有り得る話がいくつもあるのだ。


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結局長くなってしまった。こんなはずではなかった。
まだまだ序盤の序盤なのだが??????

話したいことが多すぎるし、良い作品が故だ、許してください。本当に。

続きはまた後日、更新します。
次はもっと映画の方を深掘りします。


ここまでお読み頂きありがとうございました。


映画 文豪ストレイドッグス BEAST / HPリンク🔗





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