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推したい3曲「ピアノのメロディが印象的な48・46曲」編

はじめに

 皆さんは、曲を聴く時に歌詞に惹かれるでしょうか?
 それともメロディに惹かれるでしょうしょうか?
 僕はどちらかというと、歌詞に惹かれるタイプなんですが、曲の世界を構成するのは言葉だけではなくて、メロディを生み出す様々な音たち(それは、ひょっとすると、歌う方の声も含まれるかもしれません)。
 そんな音たちの中でもピアノの音は、時として凛とした静けさを生み出すこともあれば、とても繊細な内面の葛藤を僕らに想像させることもあります。
 今回は、48グループや46グループでピアノのメロディが印象的な曲をみんなで考えてみようじゃないか、と思います。

 まずは、僕から。

 栄、覚えていてくれ( 48曲 )


枯葉のステーション

 SKE48のピアノ曲でパッと思いついたのが、この曲です。
 ガイシ2012の1日目の1曲目がこの曲からでピアノのソロ演奏が、徐々に「枯葉のステーション」のイントロのメロディがまざって、療養中だった松井珠理奈さんが出てきた時の盛り上がり!
 僕は映像ソフトでしか観たことがありませんが、生で観ていた方の興奮はすさまじかったのではないかと思います。
 この曲を歌う松井玲奈さんの佇まいや衣装、SKE48のダンスグループとしての魅力とは違う文脈を見事に確立した1曲だと思います。
 ちなみに、松井玲奈さん以外だと、秦佐和子さんバージョンが曲の世界観にあっていると思いました。
 近年では菅原さんバージョンが凄く好きで、彼女の持つ色がまた増えたと思いました。

「暗闇」
 https://www.youtube.com/watch?v=wTHJ_V96lFQ&pp=ygUOU1RVNDjjgIDmmpfpl4c%3D

 「風を待つ」や「君は何を後悔するのか?」と迷いましたが、やはり、暗闇のイントロのメロディがとても好きで、まるで、優しくながれてくるインスピレーションのようで、「何かが見えてくる」の後にもイントロのあのメロディが流れてくるところが印象的です。STU48で推している兵頭葵さんは、ピアノが得意で配信でもピアノ演奏をしてくれることがあるんですが、彼女の弾くSTU48曲( 46もあるかも? )がまた素敵なので、SHOWROOMでルーム登録しておくと吉です。

 この涙を君に捧ぐ

 48グループの声優選抜から生まれたユニットNO NAMEの名曲なんですが、アニメだとこのピアノのメロディの入りがとても好きであと、秦さんとくーみんという、初期SKE48の才能あふれる二人が入っているのもポイントが高いです。確かシーズン2が終わる頃にはくーみんは卒業発表をしていたはずですね。
 イントロとサビぐらいしかピアノの音は使われていませんが、とても印象的でいまだに思い出します。
 あと、歌詞について少しだけ書かせていただくと、この歌詞みたいなことがまだギリギリ成立していた時代だったんだと思います。名前を持たない強い意志たちが推しのために涙を捧げて、それが雨になっていた。花が咲く日を夢見てみんな色々やってたなあ、と思わずこの曲を聴いていると思い出します。
 思い出が色々と溢れてしまいましたが、
 この記事の更新がいつもより時間がかかったのは、僕がこのMVを何回も観ていたからです。

 ちなみに、惜しくもベスト3に入れられなかったのは「桜の木になろう」です。

 こちらもピアノの優しいメロディが、好きなんですが、MVを見ると泣いてしまうのと、前田敦子さんのソロでまた感動して泣きそうになるので、殿堂入りということで。
 MVは3分19秒頃が凄く良くて。ええ、是非、観てください。映像込みの作品かな、と僕は思っています。でも、AKB48のドキュメンタリー映画の5作目で、この曲とあるメンバーの家族を扱ったところがまた泣けるんですよね。もし、自分がピアノを練習するとしたら、この曲だな、と思っています。
 他に候補だったのは、「桜の栞」(MVは何故、3分17秒のところがリプレイ回数が多いか、観れば分かります)、「願いごとの持ち腐れ」「夢の河」、「ドガとバレリーナ」、「ともだち」です。

 栄、覚えていてくれ( 46曲 )

君の名は希望

 46もピアノが魅力的な曲が沢山あるんですが、中でも乃木坂46の「君の名は希望」が歌詞、メロディともに本当に素晴らしくてですね。46の曲の中でベスト3を選ぶとしても、これは外さないだろうな、と思うぐらい美しい歌詞とメロディです。
 以前、生田さんがコンサートでピアノを演奏してメンバーがバイオリンの伴奏と合わせて歌うバージョンを何かで観た記憶があるんですが、それも素晴らしかったです。ちなみに、乃木坂は生駒ちゃん派でしたね。

エキセントリック


 もうね、欅坂はピアノのメロディが良い曲が多いんですよ。
 なんなら、「黒い羊」もピアノ始まりですし、僕が大好きな「二人セゾン」なんかもピアノのメロディから始まりますしね。
 「角を曲がる」とも迷ったんですが、エキセントリックのピアノの方が印象的なので、こっちを選びました。特にイントロとサビに行く前が大好きでしてね。スリリングな感じに流れていく音が根拠のない噂話のようにも、そんな世界ではみ出して生きる主人公の自由な意思のようにも聞こえます。
 ちなみに、もしギターが印象的な曲をやったら、絶対に欅坂だらけになる自信があります。
 櫻坂だと「静寂の暴力」と「Buddies」を推したいです。
 

僕なんか

https://www.youtube.com/watch?v=bqDHKn-w48E&pp=ygUM5YOV44Gq44KT44GL

 リトルトゥースの僕としましては、当然、日向坂46も推しています。明るく励ましてもらえる曲が多い日向坂46ですが、ときどき、「こんなに好きになっちゃっていいの?」のような心の深海に一気に引きずり込まれるような曲がありまして、やっぱりそういう世界に対応できるセンターって小坂菜緒さんしかいないよな、と思います。
 この「僕なんか」は、そのアプローチの完成形を見せてもらった気がします。特にこのTHE FIRST TAKEのきょんこバージョンの美しさたるや。
 是非、聴いていただきたい1曲です。
 ちなみに、日向坂は1期生の東村芽依ちゃんと2期生の松田くん推しです。


 ここからは、皆さんの推したいピアノが印象的な3曲を見ていきましょう。

りょうへいさん


「夢の在処へ」を聴いていると、前向きな気分になるんですが、その理由に触れられた気がします。テンポが関係してるんですね。
 ううむ、素晴らしい観点。

 こちらは、ピアノが曲のシリアスな雰囲気を引き立たせる1曲ですよね。特に「誰かのものだ」の後のメロディが好きで一気にスリリングな感じになると思います。

 こちらも聴きこんでますねえ。
 さりげなくサビのメロディをチラ見せしていたというのは、気付いていませんでした。こういう発見があるから、歌唱無しのインストバージョンも聴きたくなりますよね。

 「長い夢のラビリンス」は、アイドル曲なのに遠い場所に連れていかれたような錯覚に陥る名曲ですね。その秘密は、イントロのオルガンだったんですね。SKE史上最高に推したくなる気持ちも分かります。


なかグーさん

 今、映画館に行く理由の一つとして、最高の音質や環境で音楽を楽しめるということがあります。アメリカでテイラー・スィフトの映画「テイラー・スィフト THE ERUS TOUR」が大ヒットした背景に、超高額のチケットを買うよりも映画館の方が最高の音質とカメラアングルでテイラー・スウィフトの曲が楽しめるということがあったそうですが、やはり、映画館で聴く音楽ってまた違うと思うんですよね。特にドルビーシネマのところは、本当に音が良いのでおすすめです。「遠くにいても」もまた映画館で聴くことで、解像度がアップしたのかも知れません。映画館でのコンサート配信も復活させて欲しいなと思います。地方民には本当にありがたいので。
 「水のないプール」は、直前のMCを含めて、48グループという成長の過程を応援するグループとの相性が凄く良い曲ですよね。公演の本編をグッとしめてくれる1曲だと思います。
 「不器用太陽」もイントロからピアノのメロディが素敵で、SKE48としては珍しいバラード系の表題曲なんですが、公演の中においてもしっくりくるのが「重ねた足跡」公演で証明されましたね。

 

もり太さん


 前シングル作の「好きになっちゃった」もピアノのメロディが、曲と調和してますよね。
 「おいてけぼり」は、歌詞が本当に切なくて、ライブで聴けたのが羨ましいです。
 「ギリシャの貨物船」は、秋元康がときどき書く近くの世界と遠くの世界を何かの事象で繋げる世界観の曲ですよね。ピアノが主人公のモノローグに寄り添うように音を落としていく感じがしていて素敵です。中学生の時にこの曲の良さを感じられる感受性の豊かさ、素晴らしすぎです。
 SKE48だと「石榴の実は憂鬱の種が何粒詰まっている?」も近くの事象と遠くの世界を「石榴の花」が繋げますね。そういえば、この曲もピアノが最後の方で凄く印象的に流れるんですよね。あと、歌詞が最高です。


ロッカさん


 「ひと夏の長さより…」は、初めて聴いたのですが、イントロのピアノも良いですし、切ない歌詞も良いですね。
 「そして人間は無力と思い知る」は、STU48の名曲ですね。これが「花は誰のもの」のカップリングに入ってたんですから、2022年のSTU48ってとんでもない1枚を作ってたんだな、と思います。「夕凪を待つことだけか」のところが大好きです。
 「避雷針」、待ってました。もうね、この曲、凄く迷ったんですよ。イントロのピアノのメロディが凄く良いですし。サビの後にもあのメロディが流れますしね。ちなみに、MVの大サビのとこで襟を持つとこ、凄い好きなんですよね。

もつ煮 みつきさん


 「ポニシュ」は、最高ですよね。
 コンサートで松井咲子さんのピアノ演奏からポニテのメロディに変わって、メンバーが歌い始めるところが今、思い出しても鳥肌が立ちます。代々木でしたか5大ドームツアーでしたか、覚えている方がいたら教えて欲しいです。とにかくこの美しいイントロのメロディーはいつ聴いても美しく響きますし、あの頃に戻してくれます。この時の制服衣装のダブル松井がいいんですよ。
 「ともだち」は、SKE48の新公演曲の中でも上位に入るぐらい奥行のある曲だと僕は思っています。コメントでも書いてくださっていますが、ピアノの繊細のメロディで始まり、主人公の気持ちの広がりがまた、静かに秘められていく感じがして好きです。SKE48にこの曲が来たことが本当に嬉しいですし、坂道好きの方におすすめする時は、この曲は必ず入れます。


 こちらも凄く聴きこんでらっしゃるからこそのポイントですね。ピアノの音を探るように聴いていくと、メロディや声の間からピアノのメロディが浮かびあがってきます。歌声に寄り添うように配置されているのが良いですね。

じろうさん

 「貴方へ」は、初めて聴いた時に、これまでのコロナの閉塞感から一気に解放される広がりを感じたのを覚えています。
 「遠くにいても」、本当にイントロのピアノの音から綺麗でコンサートや映像作品の節目節目で心を動かされます。
 「不器用太陽」、そうなんですよね、ピアノのメロディが切ない青春を更に引き立たせてくれている気がします。

おわりに

 皆さん、推したいピアノが素敵な曲を教えてくださり、ありがとうございました。
 今回、ピアノのメロディが印象的な曲をと昔のAKB48の曲を中心に聴き直していたんですが、ある発見をしたました。
 それは、今のAKBもなかなか良い曲多いぞ、ということです。
 「どうしても君が好きだ」とか、うわあ、これぞAKB48という感じがして好きです。

 そして、そろそろSKE48にも「桜の栞」的な表題曲が来たら嬉しいな、と記事を書きながら思いました。
 皆さんはいかがだったでしょうか?
 それでは、僕が知るピアノ曲の中で一番美しい光景がコンサート会場で広がったであろう、この曲を聴きながらお別れです。



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