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機械が人間の仕事を奪っているって本当なんだな、と思った話。

久しく文章を綴っていませんでした。

最近、機械が人間の仕事を奪っているんだなぁと思った経験があったため備忘録として。


先日IT業界人たちと飲み会をする中で、最近はIT業界のプロパー(元々のIT業界出身の)社員が減ってきている、異業種からの転職者が多いという話になりました。

結論として、世の中のITに占める影響力の割合が大きくなっているので、ITに置き換えられた業界の市場が縮小し、その分の人員がITに来ているのだろうという話となりました。

よく、「人工知能・ロボットが人の仕事を奪う」というニュースが出ていますが、個人的な実感としてはそんなことはないだろうと思っているので、これは少し衝撃的でした。

実際、自分の身の回りでITによって仕事を奪われた、という人には出会ったことが無かったからです。

しかしその中で、結婚相談所出身の方が、「うちの業界なんかまさにそれでしたよ」ということを仰っていて、詳しくお話を聞いてみました。

というのも、そもそもの話として、

○結婚相談所は、相手の経歴や現状を踏まえて最適なマッチングを行うことが仕事。

○ネット上にもこれまで出会い系紛いの結婚斡旋サイトはあったが、匿名性が高いため安く利用できる出会い系みたいな形で利用されることが多かった。

○だからこそ登録者が望む相手の情報を提供できる結婚相談所に需要があった。

ということでした。

しかし、昨今のマッチングサイトは、

○一定数以上友人が存在し、活動しているSNSとの連動が必須。

○さらに追加で免許証等の公的な身分証を必要とするため、気軽には参加できない。

○法的対策の充実(月会費にトラブル発生時の弁護士費用補助等有。)していることで、遊びの人には厳しく、本気の人には使いやすいといった仕組みになっている

と変化しています。

ここまでくると、どちらを使うべきかというのは正直コスパだけで選べばいいと思いますが、某大手結婚相談所ですと入会金:30,000円活動サポート費:50,000円月会費:10,000円/月お見合い料:5,000円/回パーティー参加:10,000円/回その他サービス:10,000円/回成婚料:200,000円となり、結婚が成約しない場合でも年間で20万円以上かかるというのが実情です。

一方アプリは年会費一括払いで高くても3.5万円程度、さらに課金でマッチングを増やしたりと無双できるのですが、それでも10万円を年間で超えるヘビーユーザーは稀とのこと。

しかも成約してもそれで料金が発生しないので、それもユーザーにとっては大きなメリットです。

そんな背景があり、結婚相談所市場は大きく縮小し、全力で婚活パーティー等の市場にシフトしているようですがそれでもマッチングアプリの勢いに押され、人員も減っているようです。

結果として、数十人のアプリケーション会社は大幅に儲け、ユーザーも得をするのですが、これまでの既存業界の失業者が増えたり、給料の引き下げが行われたりして、経済的な立場から見ると出回るお金が減り、失業者は増え、ごく一部の人間だけが儲かるという構造を作っています。

ITでより良い世の中を作る上では、効率化も重要ですがそれによって発生する、「職を奪われた人たち」に対してどのように対処するべきかといったところは、自分の中でも全く答えが出ていません。

少し、考えさせられる時間でした。

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