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ガールズバンドクライに心と精神と脳を破壊された話#12

さて12話の感想&考察&妄想記事です。
トゲトゲとして第一歩を踏み出す話ですが、結果はまぁ皆さん知っての通りです。
いつも通りうまく書けているかわかりませんが、読んでくれると嬉しいです。
また今回最後にガルクラと同じ脚本の花田大先生の「数分間のエールを」との考察についても載せています。良ければこちらもどうぞ。


第12話 空がまた暗くなる

サブタイトルについて

これも例に漏れず実在する歌から来ています。

おとなだろ 勇気をだせよ
おとなだろ 知ってることが
誰にも言えないことばかりじゃ
空がまた 暗くなる

空がまた暗くなる/RCサクセクション

これは仁菜から桃香へのメッセージなのかなと受け取りました。
まだ不安で一杯の桃香は自分の歌を届けることに勇気が出ませんでした。ダイダスで経験したデビューまでの道が厳しいことを知ってはいましたが、それもなかなか言えずにいました。そんなんじゃ”脱退”というまた暗い道に行ってしまうって。

冒頭からアイキャッチまで

無事事務所に所属することになった5人は、「運命の華」のCDのジャケット撮影から始まります。
初めての写真撮影や加工を楽しんでいます。

前髪を直すすばると、智ちゃんで修正具合を確認する仁菜すき

OPを挟んで事務所での入所挨拶の日ですがルパ智は最後のバイトで不在です。お世話になった人に挨拶も含めて。
三浦さんと改めて顔を合わせて無事事務所に入所となりました。

ここの挨拶の部屋なんですが、なんか暗い感じがするんですよね。単純に昼間だから電気をつけてないだけかなと思ったのですが、そうではなくて期待半分不安半分みたいな意味が込められているのかなと。

場面は変わり楽器屋で楽器を探しています。初任給が20万円なことに驚く仁菜ですが、桃香はそれだけ期待されていることも伝えます。

仁菜は前回のライブについてエゴサばっかしているようです。自分なりに良いライブをしたつもりでしたが、その凄さはダイダスのほうが上でした。仁菜は自分の”間違ってない”がどれだけ世間に通用するか確かめるためにエゴサをしていると思いますが、現実はそう甘くはありませんでした。桃香は焦ってもしょうがないと。勝負はこれからだと、仁菜を励まします。
桃香さんもめっちゃ意識してんじゃん。とすばるに突っ込まれて2段チョップする桃香とそれに反応する仁菜とすばるすき。

また場面は変わり吉野家です。お疲れ様でしたーと花を渡すすばるですが、智ちゃんは反応はあまり良くないようです。
桃香と仁菜は最初に出会った頃のことを思い出して当時のことを懐かしみながら話しています。
一方で智ちゃんはそんな3人の会話を小耳で聞きながら、受け取った花についていたメッセージを見て思いにふけています。やっぱりこの5人とやってよかった。って。

そんな智ちゃんにお疲れ様でしたと声をかけるルパとまだまだこれからと答える智ちゃんすき。
ここでかかり始めるBGM好きすぎる

また場面は変わり桃香の家です。どうやらトゲトゲの入所祝いパーティーをやるようですが、仁菜はまた桃香にお嬢様いじりをされます。
でも仁菜は何も知らない自分に気づき、とてもショックを受けました。そんな自分を変えようと思った仁菜は、自分で決めて退路を断ってバンドをやっていく決意をしました。
そんな仁菜に本当に良かったのか聞く桃香ですが、仁菜はこう答えます。

そう思えるようにするんです。みんなで。これから。

ガールズバンドクライ 12話 仁菜のセリフより

仁菜自身もまだ本当に良かったのかは分かっていないのです。だってまだ”間違ってない”が証明できていないので。でも仁菜にはそれを続けることしか頭にありません。
そんな言葉に、はいはい。と笑いながら答える桃香と、うんうんこれこれって顔で座ってるすばるすき
そこにバイトが終わったルパと智が交流してきます。

挨拶もなしに勝手に始める桃香とルパ好き
それに怒るすばるもすき

白菜クタクタ派の仁菜と智ちゃんは、早く引き上げようとするすばるにクタクタ派を勧めます。
ここすき。

そんな些細な喧嘩を見て桃香は曲のタイトルを思いつきます。
ここの桃香の表情がまたいいんですよね。うん。

数日後スタジオでの収録では制作スタッフの人がみんな名前が似ていて全然覚えられません。
桃香は社会人として覚えるのは常識だと言いますが、桃香も間違え仁菜はツボに入ります。ツボに入って笑い続けて、すんません。って笑う仁菜好き

5人の曲作りがスタートしてそれぞれ必死に練習しているようです。
電車で曲に集中しつつも、妊婦さんに気づいて席を譲る智ちゃん
過去の写真を張り替え、5人で武道館を目指す写真に変えたのを見るルパ
アクターズスクールの稽古の時間でイメージトレーニングして、スタジオでも練習するすばる
楽器屋でギターを買うことを決め、歌の練習もする仁菜
武道館前に改めて一人で立ち、覚悟を決め一人練習に没頭する桃香

ですが、本気になりすぎて自分たちの音楽が分からなくなってきていました。桃香は駅ですばると別れる時もまだ音楽のことを気にしており、自分の音楽がよく分からなくなっているようです。

しかし、仁菜は自分たちの歌を信じてやみません。間違ってないから。

桃香は一人で考え込み過ぎだと思うんですよね。もっとみんなを頼ったらいいのにって思いました。5人でやっていく覚悟がまだないから一人で悩んでいたのかな。

アイキャッチ~エンディングまで

桃香はやはり音楽に納得していないようですが、桃香は自身のオタクの三浦さんを呼び出してと仁菜に言います。

そしてそんなときにダイダスは対バンを挑んできます。
仁菜はやる気満々ですが、他のメンバーは勝てない勝負だと分かっているようです。

この勝負を挑んできたのはダイダスが絶対に勝てるからです。でもそれはヒナの策略でもあります。仁菜はヒナの性格を思い出して、自分に得な選択をするそういう子だと言います。
でも実際はちょっと違うと思います。13話の感想でも書きましたが、ヒナは仁菜のことをよくわかっているから挑んできました。仁菜がここで折れていたらヒナもダイダスを辞めていたかもしれません。仁菜を燃やさせるために挑んできたんだと思います。

桃香はやはり音楽に納得が行っておらず、売れることばかりを気にしています。それは、みんなに過去の桃香と同じ道をたどらせたくないから、自分の音楽ではなく、売れる音楽を作ろうとしています。
でも仁菜はそうではなくて一番大切なのは自分たちの歌になっているかだけでいいと桃香に言います。

そして三浦さんにはやっぱり対バンをやりたいと言います。売れる売れない、勝てる負けるではなく、どんな理由があっても”自分たちの歌”を届け続けるのがトゲトゲだって。逃げちゃダメだって。
自分たちの間違ってない歌を”歌い続けること”が大事なんだって。

5人は神社に来ます。
仁菜は桃香が最近様子がおかしいことに気づいていました。桃香はただ曲がうまく作れないだけだと仁菜に嘘をきますが、仁菜にすぐに見破られます。

怖いんだよ。
曲を作ることに真剣になればなるほど
あの日の自分が、不安がよみがえるんだ。
また失ってしまうんじゃないかって。

ガールズバンドクライ 12話 桃香のセリフより

おいまたこのBGMずるいからやめろ!!!

桃香はもう一度失敗したくないので、どうやったらウケるかとか売れるかとか”音楽以外”の余計なことを考えています。ダイダスが売れるために選んだ道と同じことをやろうとしており、それは桃香自身も仁菜もほかの3人も望んではいないと思います。

みんな一人だったんですよね。この世界で。
でも音楽があった。
今もずっと私の中には桃香さんの情熱が流れている。
それが私を。みんなとつないでくれたんだって。

ガールズバンドクライ 12話 仁菜のセリフより

それぞれみんなにとって”音楽”は”居場所”であり、その思いがみんなをつないでくれました。仁菜は桃香の音楽に救われたように、”音楽の力”を信じており、それはみんなにも同じようであってほしいと願っています。

私、ロックの神様っていると思うんですよね。

ガールズバンドクライ 12話 仁菜のセリフより

いるといいな。。。。

そんな言葉を聞いた桃香はダイダスとのライブに勝てるように願い、みんなが驚きます。
そんな桃香に抱き着く仁菜すき

場面は変わりスタジオで曲の出来を確認しています。みんなも納得したようです。

今の形が僕は好きだな。
やりたいことがちゃんと正しく入ってる。
この数週間ずっと見てきたあなた達が飾らずに表現できてる。

だから作っていて気持ちがいい。
君たちみたいなバンドの手伝いが出来て
この仕事受けてよかったって思ってるよ
僕は。

ガールズバンドクライ 12話 中田さんのセリフより

この中田さんは音楽がどういうものかこの5人がちゃんとわかっているからこの言葉をかけたんだと思います。”売れるための歌”ではなく、”自分たちの思いを込めた歌”になっていることを中田さんは感じ取っていました。

三浦さんに改めてお礼をする5人ですが、三浦さんはまだまだこれからです。と伝えます。ただ三浦さんも本当にこの曲が売れるかどうかかなりの不安があったんだと思います。三浦さん個人的には好きなんでしょうが、商業的に考えたときに売れるかは正直微妙だったんでしょう。でもそのことを5人には見せないようにしていました。

そして、運命の発表日です。

なんだこれ

ガールズバンドクライ 12話 仁菜のセリフより

ロックの神様は残念ながらいませんでした。
正直デビュー曲としては微妙でした。ここまで5人のお話を見てきた我々視聴者には刺さると思いますが、デビュー曲として初見で作中の人たちに向けた曲として聞くと、歌詞があまりにもみんなの話過ぎて共感を誘えなかったんだと思います。

ここから1週間待たされたの本当にしんどかった。

以上、12話の感想でした。
順番は前後してしまいまいたが、いったんすべての話の感想を書き終えました。最初は軽い気持ちで書き始めたのですが、想像以上に重くて1記事書くのに結構時間がかかってしまいました。(正直うまく書けてない部分がいっぱいある気がするので、自分で読み返して直したりしようと思います。)
これからも少しペースは遅くなるかもしれませんが、楽曲の考察や13話後の妄想を投稿出来たらと思うので良ければ付き合ってください。
(このボリューム感で書くのは結構大変なので、1記事当たりの量は減らそうと思います。)
2期か映画くるまでは”ずっと続けたいな”。

なお、この記事を書き始めた日はトゲトゲ3rdワンマンの当落発表日でしたが、案の定落選でした。。。。3連敗です。ファミマ先行頑張ります。

また、この12話なんですが、「蝶に結いた赤い糸」との親和性が高い気がするんですよね。ちょっと近いうちに考察書いてみようと思ってます。

その他の回の感想はこちらからどうぞ。


ここから先はガルクラから少し離れます。



「数分間のエールを」について

また、私事ですが、この12話はリアルタイムで見たのですが、この日はガルクラを手掛けた花田大先生が手掛けた別作品「数分間のエールを」を見に行ったのですが、それがこのガルクラとも関係しそうなので、ここで考察を載せています。「数分間のエールを」→ガルクラ12話 の順番で見たんですが、むちゃくちゃ後悔しました。。。

「数分間のエールを」のネタバレを一部含みます。

物語の核心に触れますので、見たくない方はこれ以降は見ないことをお勧めします。

また、ガルクラが好きならこちらも是非見ていただきたいです。映画なので映画館に足を運ばないと見れないですが。(もう一部の映画館でしか上映していないようなので、早めにどうぞ。)






この「数分間のエールを」という作品ですが、個人的にはガルクラの桃香と仁菜に近いものを感じました。音楽を諦めて別の道に進むことにした織重夕と、自分の映像を信じてやまない朝屋彼方が、出会うストーリーですが、
これは桃香と仁菜の出会いと似ており、桃香もこの夕と同様に音楽を諦めようとしていました。
ただガルクラと違うのはこの夕は実際に音楽を諦めて、教師の道へと進みます。そんな夕に思いを伝える彼方ですが、既に音楽を諦めてしまった彼女にはなかなかその思いは伝わりません。自分の間違ってないを彼方は必至に伝えるわけですが。。。。彼もまた”間違っていました”

つまり何が言いたいかというと「この数分間のエールを」という作品は、ガルクラのIFストーリーだと思っています。
あの日、川崎で最後のストリートライブをやって旭川に帰る予定だった桃香は、仁菜に会うこともなく実際に旭川に帰ってしまったというストーリーです。(「数分間のエールを」の舞台は石川ですが。)
また、この桃香はダイダスとも出会っておらず、自分の音楽を一人で必死でやっていましたが、世間に認められることは一度もありませんでした。
でもそんな彼女の歌を好きと言ってくれる少年が現れる。というストーリーです。
また、その彼は自分で映像を作ることに長けており、自分の映像を作ってそれを届けることを”間違っていない”と信じています。それは仁菜のそれと同じです。しかし、それは自分の”間違っていない”であり、それが彼女の思いをすべてくみ取れているかはまた別の問題でした。仁菜の間違っていないが世間に届かなかったように、彼方の自分の”間違っていない”は夕の歌詞に込めた思いを全く分かっていませんでした。”間違ってない”を突き通すだけではダメだということに彼は気づき、自分の”間違ってない”をもう一歩上のステージへ上げることができました。仁菜は彼とは違いで”間違っていない”を突き通すだけでした。なのでこの12話→13話のように、結果が付いてきませんでした。

実際に見た方なら分かると思うのですが、この「数分間のエールを」はガルクラの1話から12話までを凝縮したような内容になっているかと思います。
ラストで彼女がそのあとどうなったかは描かれていないので、音楽の道を本当に続けることになったのかは不明ですが、もしかしたらガルクラのこのストーリーの線もあったのかなと思ってしまうほどです。

私が言いたかったのはそれだけです。おわり。

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