チェーン店

地方は本当に同じ風景が並んでいる

まるでコピーアンドペーストをしたような、同じ風景が並んでいて、ちょっと怖くなったりもする。

国道沿いに並ぶ店なんて、日本全国津々浦々、同じなんじゃないのか?

本当につまらない、とは、ちょっと思うけれど、よく考えてみれば当然なのかもしれない。

地方は別に観光地ではないので、当然そこに住んでいる人がたくさんいる。

チェーン店の良いところは、ほどほどの品質で、ほどほどの商品を、手頃な価格で均等に顧客に提供できるというところである。だから国民は安心してチェーン店を利用できるわけだし、ともかく、飲食店でも衣料品店でも、電気屋さんでも、家具店でも、チェーン店に行っておけば間違いがないのだ。

そして雇用の問題も解決できる。

チェーン店というのは本部が都市にあって、それはもう大企業なわけだから、地方に出店し、従業員は近隣の人を雇えばいい。それくらいの経営体力はあるわけだ。

ちょっと暇してるし働こうかな、という主婦の味方でもあるし、バイトができる学生の味方でもある。何というか非常にウィンウィンなカンジ。

あとは国道沿いといえば、賃料も高いはずである。国道は車が相当な数、通るので、目につきやすい。そんなところに出店できるのは大企業だけだし、個人経営の店なんて相当厳しい戦いを強いられるだろう。

日本の地方の風景が似てくるのも当然のことなのだなと、妙に納得してしまった。

まあ、それでも僕は、飲食店も衣料品店も、家具店も、なるべく個人店を選ぶようにしている。電気屋は流石に無理があるけれども。

個人店を応援して、チェーン店を追い出したい、と言っているわけではない。

僕はもうちょっと、どこかの何かが違う、全然均一などではない「違い」というやつが欲しいのだ。

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