見出し画像

元気な米寿の秘訣!?           サスペンダーじいじの「ある日の食卓」

 サスペンダーじいじが、スーパーが好きなのは、食べることが好きだから。
 一緒に暮らし始めて驚いてることの一つが、父の食欲だ。
 いまは、日がな一日、のんびり暮らしているのだけれど、私が
 御飯を軽めに盛ると
「ちょっとこれじゃ、淋しいね」と、大盛を要求する。

 本人は美食家のつもりで「食は量より、質」などとよく言ってはいるが、実際に、美食家かどうかは?? ここでの明言は避けておこう。
 ただし、確かに言えることは、なみなみならぬ食へのこだわりがある。

 じいじが食べているものは、いつもだいたい決まってる。その理由は
 情報番組から得た、栄養知識をふんだんに取り入れているからだ。
 なんたってサスペンダーじいじは、高齢者の御多分に漏れず、無類のテレビっ子なのだ。 中でも公共放送への信頼はなぜだか、とても厚い。
 野菜は茹でたブロッコリー、茹でたホウレンソウのお浸し、トマト
旬の時期にはアスパラガスやキュウリ、ズッキーニやいんげんなどなど・・・。ブナシメジ、シイタケ、エリンギ、他、歯に挟まらないキノコ類も数種類。
 そのほか、高齢者にもたんぱく質が重要と知ってから、かなり意識して食べている。たとえば、調理をしなくても即、食べられるたんぱく源として、カニカマと笹かまぼこといった練り物はいつも冷蔵庫にあるし、そのままでも焼いても美味しいロースハムや、焼き豚や、板かまぼこがお皿に加わることも。
 お酒はまったく飲めないけれど、生ハムやカマンベールチーズも大好き。
それぞれの食材へのこだわりは、時に、うざいほどなのだが、その話し(わたしの愚痴)はまたいずれ・・・
 とにもかくにも、88歳、入れ歯を使用しているとはいえ、これだけの食材を完食していること自体、生きる意欲の表れだ。
サスペンダーじいじがキレイに食べ終わったお茶碗やお皿に、私は
おもわず、手を合わせたくなる。


湯呑茶碗は、私が歌舞伎座で買った父へのお土産の品。毎回、クスリもセットしている。


 

 


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?