安心・安全・清潔に暮らす重要性 汚実家の片付けに成功した話#4
①現状把握 【今の部屋の状態を客観視させる】
②現状のデメリット 【安全に暮らせないことに気づかせる】
両親をどうやって説得したらいいだろうと考えたとき、そもそも「なぜ汚実家を片付けたいと思っているのだろう?」と自問自答しました。私も兄弟たちも想いは一緒です。両親に「安心・安全・清潔に暮らしてほしい」と思っているからです。
長い年月を汚部屋で過ごしている本人たちにとっては、今の「安全でない・清潔でない」生活が当たり前になっていました。全く問題に思っていない様子で、改善する気がないのです。
足の踏み場のない玄関
洗い物と食品で溢れたキッチン
コンロ周りに出しっぱなしの鍋
半分以上モノが置かれているテーブル
家中に置かれた収納家具
押入れの前に積まれたモノや衣類
敷きっぱなしの万年床
不用品とゴミで溢れたバルコニー
両親はもうすぐ後期高齢者。今はまだ二人だけで生活できているけど、今後どちらかに痴呆が始まったら?もしケガでもして、要介護になったら?家がこの状態でヘルパーさんに来てもらえるだろうか?
と、私たち兄弟は不安に思っていました。ですが、それをそのまま伝えてしまっても両親には響かないだろうなと考え、違う目線で伝えることにしました。
説得アクション
NG🙅♀️「介護が必要になったらどうするの?こんな汚い家、私だったら来たくないよ」
OK🙆♀️「大きい地震が来たら危なくない?寝床の周りにいっぱいタンスがあって倒れてきたら危ないし、玄関・廊下にモノが溢れてたら外に逃げられないよ」
前者のほうは、他人(娘息子)の都合で「説得させられている」感じがしますが、後者のほうは、他人ごとではなく「自分ごと」として捉えやすく感じます。
写真を例に出したことも、具体的にイメージができるため大きな効果があったと思います。
「安心・安全・清潔に暮らしてほしい」という思いが伝わることで、片付けに対して一気に前向きになってくれました。