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人生の最終目的

日本でシェフとして働いて3年。イギリスに来てからは10年目。

イギリスでのキャリアを積み上げてきた私は当初の目的を果たしつつある。

ミシュランレストランで働いたり、ロックダウン中に自分で

デリバリーフードビジネスを始めたり、そして今は有名ホテルで

シニアシェフとして働いている。イギリスに来た当初は

料理の仕事なら外国人でも働かしてもらえそうっていう気持ちだけで

飛び込んだ世界ではあったがやっていくうちに自分の天職だと

思えるようになった。

辛いことも多かったがやっぱりこの仕事を愛していると思う。

綺麗なものを作って人をビックリさせたり、美味しいと言って喜んで

もらうことは麻薬である。

だがキツいレストランでの仕事がはたして何歳まで出来るかと言うことに

40歳を過ぎた辺りからボンヤリとは考えてはいたが

つい最近仕事の疲れとストレスから体調を崩してしまい

1ヶ月たっても未だに仕事に支障が出ている。

自分の体力に自信が持てなくなった。

キャリアを積んで長年シェフとして頑張って働いてきた人達が

シニア世代になりキャリアと技術を捨てて転職していくことを

今までは他人事だと思っていたが

今になってわかってくることがいっぱいある。

このような働き方をしていたらいずれ自分が壊れてしまう。

その前に料理が好きなうちに上手に将来を見据えて無理のない形で

引退できないだろうか。

私の言う引退とはレストランで働くことでの引退であって

どうせなら今までのキャリアが活かせる仕事に進んでいきたい。

料理の仕事とはレストラン以外に何があるだろうか。

料理ブロガーや料理講師、どこかの企業の食品開発であったり

給食のメニューを考える仕事、レストランのメニューを提案する仕事など

あるがどのようにしてその仕事に就くかと考えると途方にくれてしまう。

とりあえず来年くらいから今のホテルのレストランをやめて

以前から興味を持っていたカクテルバーテンダーやインドレストランで

パートの仕事をしながら勉強させてもらいたい。

そしていずれ日本に帰ったときにはラーメン屋、蕎麦屋、天ぷら屋、焼き鳥屋

寿司屋、などの店を渡り歩き、その後、世界各国を旅しながら

料理と食材の知識を増やしレシピ本を作る。

そんなことが出きると楽しいんだろうな。

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