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監督の異常な愛情

Jリーグが中断となり、ヨーロッパのリーグも次々と中断となり
サッカーに飢えているところで、ふとサッカー本でも読んでみようかと
思い立ち、Amazonで探してみると

ん、田坂和昭? 

の文字が、詳しく見てみると、なるほど大分トリニータの番記者さんが
書いた本で歴代監督+縁のあった面白い監督を取り上げている本らしい
栃木SCサポとしては現監督がかつてはどうだったのかは気になるところ
ポチっとして読んでみた。

とりあえず田坂さんおよび栃木SCに関わる記述と気になったところをあげてみた。太字は抜粋

田坂監督(現栃木SC監督)
の最も特徴的な選手育成の方法の一つが、ポジションコンバートだ。
コンバート好きの監督の中でも、特に好んで使われると思われる

 昨年のヘニキのFWは驚かされた、優希のSBも新しい可能性を見出した、今年は大島がSBにコンバートという情報もあるが楽しみだ。

田坂監督はいつも「手元にある食材をどう調理して最高の食材に仕上げるか」と表現していた。エスパルスのサテライトコーチだった頃、
センターフォワードだったあの岡崎慎司にボランチやサイドバックをやらせたりしていた。
 
岡崎、田坂さんつながりで栃木に来ないかな。

トリニーター就任1年目、元短距離走者で岡崎槙司のパーソナルトレーナーでもある杉本龍勇氏のジムと契約し、「全員守備、全員攻撃」をモットーに
走力を武器としたアグレッシブなスタイルの構築に着手した。
 
今年の栃木も走っているが、前にもやってたんだね。杉本さんとも繋がりが元々あったのか。

日頃はこつこつとトレーニングを積む指揮官の、火事場の「おりゃー!」と、ばかりに腹をくくる采配にはいつもワクワクさせられた。
 
これは、もう昨シーズンの終盤見せられました。

片野坂 知宏(現大分トリニーター監督)
ポジションコンバートは余程のチーム事情が無い限り行わない。
その選手がこれまでに培ってきたものが本来のポテンシャルを形成している
という考えのもと、出来るだけ本職で起用し、その範囲内で戦力の組み合わせを試した。
 
田坂さんとは真逆、監督の考え方でこんなにも違うんだね。

2016 第19節 栃木SCに負けた後
「横山監督の方が運があるかな・・・。栃木の勢いが出ましたね」
 昇格争いしていた時の敵将のお言葉

北野誠(現FC岐阜監督)
カマターレ監督当時、福島ユナイテッドの監督だった田坂さんとの対戦が楽しみだったようで
「たー坊は考え方が面白いんだよね。新しい戦術をどんどん取り入れてくるから、それに対策するのが俺も楽しくてさ・・・、こっちが途中で変化させた時、あいつの顔見てたら面白いよ、・・・」

その他にも魅力的な監督がでてきます。この二人からも金言がたくさん出てきますが長くなるので気になる人は本書をお読みください。
高木琢也(現大宮アルディージャ監督)
吉武博文(現東京ヴェルディヘッドコーチ)

著者

・・・田坂和昭監督もそうだ「誰かがやらなきゃいけないのなら、俺がやる」とばかりに火の中に飛び込んで行く。・・・そしてそんな逆境に身を置くときの方がより活き活きと輝くのだ
 

感想

それぞれの監督がみんな哲学を持ち個性的で魅力的だ。
田坂さんの章はあれ、これってこの前の話?
いや大分にいた頃の話か、とデジャブ感がある。

監督達はそれぞれの思惑を持ち、考えを持ち
戦っているのだ。
戦術、スタメン、交代 
その意図はこんなだったんだ。と感心しながら読んだ。


サッカー観戦の無い週末、サッカーにはこんな楽しみ方もあるのだ



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