大庭和佳子の子育て人生11

11,ドイツの教育を知って感じると日本の教育システムの問題点
ドイツの教育は、才能のある人を更に伸ばして英才教育する「才能教育」ではなく、個々が持っている才能を最大限に伸ばすという「才能教育」であると思う。公の教育であるにも関わらず、個人別の色合いが濃く、またその子の特性に寄り添い、幅広い選択肢とチャンスを国が与えている。
また、ドイツ人だけでなく、イミグランデ(移民)に対してドイツ社会になじめるようにドイツ語を学ぶ学校を与えたり、IQ140~160の子だけが受けられる特別授業のようなもので少数派の英才教育をしてみたりと、かなり懐が深い。
そこには、受験戦争はなく、良い学校や、大きい会社に入ることだけが幸せではないという、人間の豊かさへの考え方が、根本的に日本人とは違っている。

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