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育成年代で磨いて欲しい認知力


認知力とは

観て判断して実行する能力
この観るという動作はボールを持っている時、持っていない時
ONとOFFどちらの時もホイッスルが鳴ってから試合が終わるまでやり続けなければなりません。

ボール保持時者(ON)の観る作業は、相手プレッシャーを受けつつ、味方と相手の変化を観て、エリアに応じてゴールを狙うのか、パスなのか、ボールを運ぶのか、突破するのかと無数の選択肢を選択しなければならないです。

ボールを持っていない選手(OFF)はボール保持者の状況を観つつ、自分のマークのどの方向へ引き寄せ外すのか、どのスペースを使うのか、もしくはボール保持者に近寄りボールロスをする確率を下げるサポートを取るのかと、ここでもピッチ状況を観て判断しなければならないです。

なぜ認知力が必要なのか

認知力がある選手と、ない選手では経験値の積み上がり方が違います。
状況が分かっていて、自分の選択肢がありミスをしてしまった選手と、
周りの状況を把握できておらずミスすらも気づかない選手では同じ時間、試合に出ても経験値が変わってきますよね。
では、育成年代の選手たちに認知力を高めさせるにはどうすればいいのか。
それは、『サッカーを原理原則で指導し、選手間の共通認識をトレーニングを通しイメージをすり合わせ試合でチャレンジして行く』です。
ボール操作でのミスは仕方がありません。サッカーを始めたばかりの選手はボール操作が覚束ないですし、一朝一夕で身に付く物ではありません。
そんな選手にこそ、OFFの状況判断、観る動作に指導者が働きかけて行くことで関わり持たせつつ、ボールを触れるようなシチュエーションを作れるような声がけをしてみてください。
ONの観る動作はかなり高度なスキルです。ON時の認知力が高まってボールを動かせるようになる選手が増えると、もう大人と変わらないサッカーができていきます。

原理原則とは

自分はFC今治に所属する機会を頂き、中国のチームで、素晴らしい指導者や経験のある方達の指導を目の前で観て選手たちの変化を肌で感じることができました。そこに岡田メソッドを用いて選手の変化を指導を通して体験することもできました。

メソッドでは、プレーモデルを定義し

1)共通原則
2)一般原則
3)個人とグループの原則
4)専門原則

に分けてサッカーを捉えていきます。

そして、
個人とグループの原則を、共通原則、一般原則に沿ってチームとしてプレーするなかで、個人とグループがどのようにプレーするのかをトレーニングの中で選手に考えさせプレーしてもらいます。

個人とグループの原則では
攻撃に9の原則、
守備に7の原則があり、
そこをトレーニングの中で徹底的に理解していきます。

※原則の内容はぜひ岡田メソッドを購入してください!

競技歴の短い子供たちですので身に付くには時間と忍耐が必要ですが、トレーニング頻度にもよりますが1〜2年あれば原理原則を理解し、目の前の状況を自分で判断しプレーし始めます。面白いのは子供たちが勝手にコミュニケーションを取り始めます。
今、この状況だからここにサポート来てよ!今のインターセプトできたでしょ!と。
原則は難しい内容ではなく、競技スポーツとしてサッカーをしていたら感覚的に分かっている内容ばかりです。しかし、指導者はそこを言語かし理解した上でトレーニングをオーガナイズして選手に伝えていかなくてはいけません。指導者としてはここが難しくて楽しい部分ですよね。

また、指導ができるような準備をしていきたいです!


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