誰でも5分でAI保険アドバイザーを作れる!〜GPTsでの作成方法〜
2023年11月6日、ChatGPTを開発したOpenAI社からGPTsという新機能がリリースされました。
この革新的な機能は大きな波紋を呼んでいます。
ここ数年間、InsurTechに携わる中で、
「保険営業はAIに置き換わるのか?」
というテーマに向き合っていました。
2022年までは「30年間は保険営業がAIに置き換わることはないだろう」と考えていました。
しかし、2022年11月にChatGPTが登場したことで「今後10年以内に、一部は置き換わるかもしれない」と考えを改めました。
ところが、今回のGPTsのリリースにより、
「保険営業に代わるAI保険アドバイザーの登場」を超えて、一気に「誰でもAI保険アドバイザーが作れる時代」まで進んでしまいました…
今回の記事では、GPTsを用いたAI保険アドバイザーの作り方をお伝えします。
この記事を読めば、誰でも5分で、自分だけのAI保険アドバイザーを作れます。
有料のChatGPT Plus(月額20ドル)の契約が必要ですが、AIの未来を実感するには安い金額だと思います。1ヶ月契約して、直ぐ解約することも可能です。
保険業界の皆様も、業界外の皆様も、ぜひ試してみてください!
AI保険アドバイザーの作成方法
※ChatGPT Plus契約済の方は手順③からスタートしてください。
手順①:ChatGPTのアカウント作成
下記のリンクにアクセスします。
「Sign Up」をクリックします。
EmailアドレスもしくはGoogle・Microsoft・Appleアカウントからアカウントを生成します。
※以降は流れに沿ってアカウントを作成してください。
手順②:ChatGPT Plusの契約
左下の「Upgrade」をクリックします。
「プラスプランにアップグレード」をクリックします。
※以降は画面に表示される手順に従い、クレジットカード情報等を入力して、ChatGPT Plusを契約してください。
手順③:GPTsを用いたAI保険アドバイザーの作成
ChatGPT Plusに契約すると、画面左上に「Explore」というボタンが出てくるのでクリックします。
次に「Create a GPT」をクリックします。
自分専用のAIアシスタント作成画面に遷移します。
「Configure」をクリックします。
AIアシスタントの設定画面に遷移します。
各項目を設定していきます。
Name・Descriptionには、AI保険アドバイザーの名前と説明を記載してください。
例えば、Nameに「AIお金の先生」、Descriptionに「AIの保険アドバイザーです」などと入力します。
Instructionsには以下を記載してください。
このInstructionsがAIの設計書です。AIの振る舞いを規定するもので、キャラ設定とも言えます。
今回は、ファイナンシャルアドバイザーとしてお金の悩みに乗った上で、保険の話に誘導させるようにしました。
Conversation Startersは、ユーザーの会話の話し始めをサポートする機能です。
「こんにちは」「お金のことで相談したいです」の2つを入力しておきます。
Knowledge・Capabilitiesは変更せずで大丈夫です。
最後に、最上部の+ボタンをクリックし、「Use DALL-E」をクリックします。
これまで設定した情報をもとに、アイコン画像を生成してくれます。
たったこれだけで設定は完了です!(あまりにも簡単…)
手順④:GPTsを用いたAI保険アドバイザーのテストと公開
右側のPreviewで、作成したAI保険アドバイザーの振る舞いをテストできます。
ユーザーになったつもりでテストしてみましょう。
気に入らない応答があったら、Instructionsにどのように振る舞って欲しいかを追記します。
最後に右上の「Save」をクリックし、「Public」を選んで「Confirm」をクリックします。
これで、全世界にAI保険アドバイザーが公開されました!
ページ上部の「AIお金の先生」をクリックすると、リンクをシェアすることができます。
上記の設定で完成したAI保険アドバイザーは、以下のリンクから体験していただけます。
今後、AI保険アドバイザーは、どのように発展するのか?
AI保険アドバイザーとの会話を体験すると、自然なやり取りの中でお金の問題を解決してくれることがわかります。
今後のキーポイントは、AIがユーザーの保険のニーズ喚起をできるようになるかどうかです。
チャットのみでは難しいですが、AIが表情や声を持つようになれば、ニーズ喚起が可能になるかもしれません。
最近、岸田首相のフェイク動画が注目されたように、AIは表情や音声を簡単に合成できるようになりました。もし好きなアイドルがお金の相談に乗ってくれたら、ニーズ喚起されてしまうかもしれません。
保険営業がAIに置き換わる未来もあり得ますが、一方で、保険営業がAIを武器にさらに進化する可能性もあります。
この記事では触れませんでしたが、AI保険アドバイザーに追加の知識を学習させることは可能です。
日々の商談を記録して、顧客との対話をデータ化してAIに学習させれば、あなたに代わって24時間働くAIを作ることができます。
未来の保険業界を形作るのは、技術だけでなく、これを使いこなす私たちの創造性と柔軟性にかかっています。AIと共に成長し、より良い明日を築いていくために、ぜひ実際にAIに触れて、その可能性を自らの目で確かめてみてください。
GPTsをさらに進化させる言語理解研究所
現在、私が担当しているSansan子会社の言語理解研究所では、GPT活用はもちろん、クラッシックな言語処理技術と膨大な辞書データをもとに、様々なAI活用を提案可能です。
GPTだけでは難しい、ユーザーの意図・感情の数値化や、条件分岐の機構構築なども可能です。
ご興味ありましたら、以下の言語理解研究所HPよりお問い合わせいただくか、私宛にTwitter・FacebookのDMにてご連絡ください。
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