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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:85 クランクアップ!

2021/12/4 晴れ。仕上げの段階に思いつくことは多々あり、良くない場合は時すでに遅しで撮り損ねを後悔するが、まだ間に合うこともある。飯田哲也さんのインタビューを見ていてアッ!っと思いついた。飯田さんが神戸製鋼でお勤めだった頃に設計していた使用済ウラン燃料の格納器の安全解析書がウチにあるのを思い出した。『日本と再生』の制作中に飯田さんからお預かりしていた分厚いファイルだ。これをインタビューに挿入しようと思いつき、部屋の中で撮影をはじめた。11月19日の笹屋営農型発電農場の竣工式で撮影は終わったつもりでいたが、今日がクランクアップになる。

使用済核燃料の格納器はキャスク(棺桶)と呼ばれている

床に敷いた黒い板にファイルを置いて、カメラと照明をセットし始めるとウチの猫娘・小麦ちゃんがやって来た。三脚に体を擦り付けたり、ファイルの上に座ったりしていちいち邪魔をする。なんとか準備を終えて、さぁ撮るぞと小麦に言うと、自分の足元に座ってファイルをじーっと見つめはじめた。その姿勢はまるで撮影助手のようで、指示したら被写体の位置を整えに走って行ってくれそうだ。表紙を撮り、目立ったページを撮っていても大人しく見守っている。小麦は人が料理をしたり、なにかを作ったり修理している様子を見るのが好きで、いつもじーっと観察している。
小一時間かけてファイルを取り終えた。
記念すべき本作クランクアップだ。小麦はなかなか良い助手さんぶりであった。

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