映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:110 公開4週目突入
2022/9/30 晴れ。 東京の劇場ポレポレ東中野での封切りから20日目を迎えた。初日と2日目は満席。その後もありがたいことに好成績ではあるが、満席には至っていない。2度も満席のお客様を見てしまうと、またあの光景を味わいたいと思うのが健全な欲求で、それを実現しようとして宣伝を工夫しているが、思うようにいかないのが興行というものなのだろう。
監督であり映画宣伝・配給マンでもある自分は、地方4都市へ舞台挨拶に行った日以外は毎日ポレポレ東中野で舞台挨拶に登壇し、お客様と触れ合いマーケティングに励んでいる。パンフレットをお買い上げくださった人にサインをする際、「どうやってこの映画を知ったんですか?」と声をかけることで分かってきたことがある。
初日と2日目のお客様は圧倒的に反原発を志向する人が多かったが、3日目以降は今、多重の層となって顕になっているエネルギー問題へのヒントを得ようとして観に来られた方々が増えている。「原発をどう捉えたらいいのか分かった」「農業とエネルギーの親和性に未来を感じた」というご感想をいただいている。こうやって書くと堅苦しいが、「わかりやすくて明るい映画でよかった」「希望をたくさんもらえた」というご意見が圧倒的に多い。原発問題にそれほど関心がなかった方々が確実に増えていること、これがさらに進めば原発推進派、容認派の方々が観に来られることもあるだろう。これこそが本作の狙いであり、自分がメディアからの取材で常に言っている“映画には社会を変える力がある”という言葉を具現化することに通じる。
さらに手応えを感じるのは30代、20代のお客様が増え始めていることだ。
ポレポレ東中野は10/7(金)で公開が終わる。
残りの7日間でどんな手応えを得られるのだろう。
ワクワクすること山の如しだ。
<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?