映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:46 開花
2021/9/9 曇り時々晴。ソーラーパネルの下にソバの花が咲いた!種まきから1ヶ月、ソバの成長は速く、開花を見るとやっぱり感動する。下面のパネルに映った小さな花々はこの農場を象徴するようでとても愛らしい。エゴマも見事に葉を広げて立派に育っていて、植物の成長をこんなに嬉しく感じるのは初めてのことだ。工事の進行も上々で巨大太陽光発電農場を撮っている手応えを感じる。花を撮り、工事を撮り、農場を駆け回って小さな世界と大きな世界を撮るのに夢中になっていると大内さんたちの有機無農薬水田でインタビューする時間が近づいてきて、急ぎ車で移動した。
大内さんの有機無農薬水田は50年超の歴史を持っている。福島県の有機農法の始祖である信一さんと督さん親子の元に学びに来る人は多い。この日も大勢の人が勉強会に訪れていた。
勉強会が終わると6月の小麦刈りの時に会った女性を見つけた。大内農場の研修生・大島慶子さんだ。前はインタビューしようとすると恥ずかしがって答えてもらえなかったので絶好のチャンスだ。
大島さんは東京で有機野菜の販売をしていたが、生産者になりたくて大内さんの門を叩いたという行動力ある人だ。もうカメラを向けても恥ずかしがらずに考え方をしっかり話してくれる。目が綺麗で笑顔が凄く素敵だ。ずっと男ばかりを撮ってきたので随分長回しをしてしまい、信一さんに「俺より長く撮ってる」と笑われた。
この水田は近々、太陽光発電水田にする予定で二本松有機農業研究会ソーラーシェアリング2号機になる。
水田を背景に大内さん親子、近藤恵さん、大島さんへインタビューする。原発事故後に信一さんの農業がどう変わっていったのかを訊くと本当に感動的なお話をしてくださった。実践家の言葉は説得力に満ちている。その内容は、是非劇場で知っていただきたい。
映画公式サイト
https://saibancho-movie.com
宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie
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