映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:105 映画興行を知る
2022/8/26 曇り。 9/10(土)の公開初日が迫っているので日記を書く時間が取れずにいる。現時点で公開決定館は19館。まだまだ増やしてクラウドファンディングで応援くださった方々の期待に応えなければならない。公開をご検討いただいている劇場からの返事を待っている状態だ。配給活動を始めてから、ミニシアターの運営がいかに難しいのかを肌身で感じている。支配人さんの元では常に100本くらい新しい映画が公開決定を待っている。
ミニシアターは、ほとんどがスクリーン1つか2つ。小さな劇場ならではの個性的な番組編成でお客様を呼ぶために、社会情勢を反映した作品を選んでは、どの時間に何を上映するか等を日々工夫されている。目論見が当たりたくさんのお客様を呼ぶこともできれば、そうでない場合もある。だから作品選びは大変慎重だ。
本作の場合、ポレポレ東中野という日本のミニシアターの代表格がヘッド館であることから、地方の劇場はポレポレの公開初日と2日目の動員に注目している。
具体的な話をすると、地方のいくつかの劇場からは「作品は素晴らしいと思う。しかし、ポレポレさんの初日と2日目の観客動員数を見てから公開を決めたい」と言われている。
8/4から20日以上も新しい劇場から公開決定の返事をいただいていないのは、ポレポレの動員数の発表を待っているからだと言える。
難しい。とても難しいが、映画という産業の成り立ちを身をもって感じられている。自分は、ひとりで宣伝・配給を担って本当によかったと思っているし、ようやく本物の映画人へのスタートが切れたと感じている。
もっともっと劇場を増やすぞ!
<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com
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