映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:番外編 No.5 選挙と宣伝
2022/7/4 曇り時々雨。 参院選の期日前投票に行ってきた。今回ほど能動的に参加した選挙はない。脱原発、エネルギーシフトを標榜する候補者たちの街頭演説をあちこちで聞きまわり、自分の考えとフィットする候補は誰か?各候補者はどういう立場にいるのか?誰に伸び代があるのか?等々を熟考した。
と、これだけ書くと大変立派な有権者のようだが、自分はそんな模範的な人間ではない。
脱原発を掲げる候補者の街頭演説は絶好の映画宣伝の場だと思いつき、チラシの束を持って西へ東へ演説に出向くようになった。そっちが選挙真っ只中なら、こっちは映画宣伝真っ只中だ。候補者が登場するまでの間は、ボランティアの人たちからチラシをもらう。そのタイミングで「僕の映画のチラシも受け取ってください」と言って渡すと数人が集まってきてくれることもある。狙い通りだ。まだまだ知られてない映画のドブ板宣伝戦。「こんな映画出来たんですね、観たいです」、「あ、知ってます。観に行く予定です」、「チラシ何枚かください」などと良い反応が返ってくる。
そして候補者の到着。ここは演説を真剣に聴く。演説が終わると候補本人と話せるように並び、握手ではなく拳を交わすタイミングで映画のチラシを渡す。ときにボランティアがチラシの写真をTwitterにアップしてくれることもある。そんな宣伝を続けていると不思議とご縁の神様は降りて来るもので、強力に協力してくださる方々が現れたりする。本当にありがたい。
しかし、票を投じてくれるはずと思った候補者とボランティアのみなさんからすると、映画宣伝に利用された格好になったとも思う。だけれど原発をとめたいという同じ意思に免じて許していただきたい。
「映画よろしくお願いします!」「お願いします!」と言いまくっていると、ちょっとだけ候補者の気持ちがわかるから可笑しなもんだ。もし弱小体制で頑張ってる映画人がこれを読んでいたら、次の選挙でマネをしてみるといい事が起こるかもしれない。
さて、本日は参院選2022投票日。自分が票を投じた候補者の結果はいかに!??
<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com
<宣伝費を募るクラウドファンディング>
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie
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