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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:48 可能性
齋藤広幸さんの農場を撮り終え、再びUFOふれあい館に後ろ髪を引かれつつ次の撮影場所に向かうが、腹が減ったので気になっていたハンバーガーレストランBLTカフェに到着。コロナのために店内で食べられないから注文したあと、駐車場の車まで持って来てくれるというスタイル。ちょっとアメリカっぽいかもしれない。炎天下だが窓を開けた車中で食べる肉厚のハンバーガーは最高で、旅しながら撮影する気分が盛り上がり頭の中でウィリー・ネルソンのOn The Road Againが響く。原詞は“The life I love is makin' music with my friends”だけど、“ひとりきりでも映画を撮る生き方を愛してる“って気分だ。
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福島市の幹線道路沿いに後藤喜一さんのソーラーシェアリング水田はある。小規模だけれど目立つ場所にあるので他の農業者の方から「自分もやってみたい」との問合せが多いそうだ。息子さんの喜孝さんと一緒にインタビューを撮らせていただく。喜孝さんは近藤恵さんの大学の同級生。そのご縁から営農型発電を始められた。カメラのセッティング中に福島は太陽光発電関係のラジオCMが多いと話すと「福島で原発賛成の人はいないですよ」と喜孝さんがおっしゃったのが印象的だった。日本中がそうなるべきなのにと改めて思う。
喜一さんは主に果樹園を経営されている。事故以来、桃や梨の価格の下落に悩まされてきたうえに国や東電の損害賠償は年を重ねるごとにセコくなっているらしい。そんな話をしながらも終始ニコニコしてる喜一さん。深刻な話を聞いてもなんだかホッとする親子の存在は劇場に不思議な安心感を与えてくれるだろう。齋藤広幸さんのお父様は田畑に放射性物質が降り注いでも「ちゃんとやってれば必ずなんとかなる」とおっしゃっていたという。土とともに生きる農家さんたちは自分には分からない能力があることを感じる。
そして喜孝さんはソーラーシェアリングについて「原発をとめたいっていうのがあって、これを始めた」「すごい可能性があると思う」と笑いながらおっしゃった。
帰りに梨をなんと一箱もいただいてしまった!
映画公式サイト
https://saibancho-movie.com
宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie
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