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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:67 広島地裁・結果

2021/11/4 快晴。田邉顕司カメラマンと新幹線で広島へ。田邉さんとは20年来の付き合いで、彼が助手時代からCMの現場を共にしてきた。独立されてからはお仲間の監督や役者とグループを組んだユニークな形態で映画やCM、TV番組を撮り続けている。撮影技師の世界も厳しい。助手時代にどれだけ優秀でも独立してからは経営者的なセンスがなければ生き残れない。撮影技師としての創意工夫と同等に工夫した営業が必要で、それができずに鳴かず飛ばずのまま廃業する人もいる。そんな話を田邉さんとしながら着いた広島地方裁判所で今日は、伊方原発運転停止仮処分申請の判断が発表される。
 
愛媛県にある伊方原発原発が地震に耐えられない構造であるという通称・樋口理論を軸とした運転差止申請。裁判所がどう判断するのかは間違いなく本作のクライマックスになる。
 
結果、申請却下。裁判所前の原告団が落胆でどよめく。
 
自分は想像以上に混乱した。裁判なので当然、勝つか負けるかだ。相応の心の準備をしていたつもりが、凄くショックを受けている。映画のクライマックス表現として、勝ったらああしよう、こうしようと考えていたが、負けた場合のことは、実はなんも考えてないに等しかったのだった!
あとから撮影素材を見て田邉さんがいてくれて本当によかったと思った。自分のカメラはたいした画が撮れていなかった。なにやってんだ俺、情けない!

<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com

<宣伝費を募るクラウドファンディング>
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie


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