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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督記:56 SF映画

2021/10/15 快晴。実りの秋だ。今日から福島に4泊する。8月3日に笹屋営農型発電農場に撒かれたソバの収穫の日がやって来た。先ずは大内督さんがコンバインを操縦して刈り始める。ソーラーパネルの支柱にぶつけないことと、転回にコツが要る。塚田晴さんがお師匠の操縦を見ながら脇道のソバを鎌で刈ってゆく。コンバインが意外に速いのでカメラを担いで追っかけるのに必死だ。長靴は走りにくい。
 
菅野雄貴さんは、支柱に横棒を設置する作業中。この棒は、もう少し経ってからこの農場に定植されるシャインマスカットのブドウ棚を作るために取付けている。農場にブドウ棚を作るには、相応の費用がかかるがソーラーパネルの支柱を利用することでかなりの経費削減になるらしい。この農場の場合は800万円も浮くそうなのでソーラーシェアリングというものは利点が多いと感心する。
 

映画で女性ファンを獲得するために男前は欠かせない

塚田さんがコンバインを慎重に操縦するのを督さんが見守る。お師匠とお弟子さんの素晴らしい画が撮れているぞ。ソバの収穫好し、映像の収穫も好し。この農場の記念すべき初収穫を撮ることが出来て幸せだ。

この映画には師弟の物語もある

ズラリと並んだソーラーパネルの下での収穫はまるでSF映画を観ている気分になり盛り上がる。ふと、頭の中に1972年の米国映画『サイレントランニング』がよぎった。地球で植物が絶滅した未来、宇宙船のドームの中で植物学者が地球に植物を復活させようとする物語だ。希望ある農業の未来を担うソーラーシェアリングを撮っていると、この映画を初めて観た中学生の頃から科学は実に進歩したと感じた。

照れながらカメラに収穫したソバの実を向けてくれた
ソバが子どもをたくさん産んだ

収穫されたソバの実は3ヶ月前に撒いたものと同じ形で何万倍にも成った。当たり前のことだけれど、生命というもの、農業というものに感動しながらファインダーを覗く。「いいソバができた」。督さんがおっしゃった。
映画公式サイト
https://saibancho-movie.com

宣伝費を募るクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/saibancho-movie


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