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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:番外編 No.6 もやい.next展
2022年8月10日から21日まで、横浜市民ギャラリーあずみ野で開催されている美術展「もやい.next」を観てきました。この展覧会はチェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故を記録し続ける写真家の中筋純さんが企画している。2017年から始まり3回目の今回は、事故当時に子どもだった芸術家たちが主役だ。
入り口から圧倒される。
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美しい桜並木の大写真は帰還困難区域であり人々との共存はできない。その先には双葉町にあった“原子力明るい未来のエネルギー”の標語看板の“未来”だけが展示され、痛ましい無人の商店街の連続写真へと続いている。黒板に先生からのメッセージが書かれた教室の再現、過去と現在が繋ぎ撮られた写真、放射性廃棄物を入れる黒いフレコンバッグはピンクにアート化されて巨大なクジラは必死で汚染水の垂れ流しを拒んでいる。2階の展示場も凄まじい。ポップで哀しい愛犬との日常、コンピュータグラフィックスで描かれる悲しみの発生機、どこまでも黒く埋め尽くす放射性廃棄物、ガラスブロックには甲状腺癌を患った人たちの服用薬が集められ、それを背後から照らすのは事故後の原発の映像だ。
事故当時の子どもたちは若者に成長し、変えられてしまった運命が、あらかじめ変えられる運命だったのか、自分の力で変えてゆけるのかを表現しているように感じた。
「もやい.next」を観に行ってほしい。原発事故とはどういうものなのか、芸術という角度から感じてもらいたい。
<映画公式サイト>
https://saibancho-movie.com
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