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コロナの「三密」と弘法大師の「三密」

密閉・密集・密接を避けるコロナ対策の「三密」。弘法大師は望ましい「三密」を説いたらしい。めくろうとして気づいたカレンダー、そこにあった達筆な書、3月はなんと「三密加持(さんみつかじ)」。

たまたま年初に訪ねたあるお寺で寄付がてら購入した、月めくりのカレンダー。カレンダーの上部に「今月の法語」として仏教に纏わる言葉が書かれている。

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3月の法語「三密加持(さんみつかじ)」。
添えられた解説によれば「仏さまから大いなる力をいただくためには口(言葉)心の行いを清らかに保つことが大切」と弘法大師は言われたらしい。

仏教や弘法大師に詳しい人間では全くないが、あまりにタイムリーだったため、ふと考えた。

コロナ対策で多くの人が手洗いをし、を清らかに保とうとする一方、諸々の対策の遅れや対策の内容を巡り、各所で様々な口(言葉)が飛び交っている。なかには決して清らかとは受け取りにくいものも見られる。

体も口(言葉)も、心の行いを清らかに保つことから始まるのではないだろうか?と自省しながら考えた。

めくったカレンダーの4月の法語は「薩般若(さはんにゃ)」。

添えられた解説によると、「薩般若(さはんにゃ)」とは「仏さまの最高の智慧」だそうだ。弘法大師は智慧は本来、我々にも備わっていると言われたらしい。

「智慧は知恵(知識、学問、教養等)とは違い、真理を知るはたらき『智』は『決断し』、『選びとる』こと

カレンダーには「何事も知恵はもちろん智慧をもって選択、決断しましょう」と書かれている。

人にはそれぞれ事情がある。
立場や置かれた状況が異なるそれぞれの人が互いにすべての事情を共有することは難しい。

これから益々厳しい状況も予想されるなか、誹謗中傷やデマもさらに飛び交うだろう。

心の行いと知恵を活かす智慧が問われているように思った4月1日であった。


※なお、本投稿はエイプリルフールのネタとして書いたものではない、念のため。


歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。