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「虹色とうがらし」あだち充

漫画の紹介。
コミックスで全11巻。

スポーツと高校生と恋愛、これがあだち充だ。
スポーツは野球が多い。
かの野球漫画の金字塔、「タッチ」が有名だ。

正直、主人公もヒロインもどのシリーズでも同じ顔。
作者自身も見分けがつかないらしい笑
でも面白い、青春の甘酸っぱさスポーツに対する真摯な思い、友情・恋愛どれも素晴らしい作品。
で、ほんの少しのほろ苦さがある。
例えば人が死んだりする。
その死を心に秘めながら、主人公たちは悩み苦しみ成長していく。
でもそこまで深刻にはならない。
コメディ表現が上手なので、ラブコメ漫画としても傑作なのだ。

そんなあだち充のあだち充らしからぬ作品が、本作「虹色とうがらし」だ。
なんと時代劇ものなのだ。
時代考証に口出しされたくないので、そっくりだけど違う世界だよーと但し書きしてるとこがおちゃめや。

あらすじはこんな感じ。

七人兄弟がいる。
彼らは異母兄弟・姉妹。
何者かもわからない彼らの父親が、旅先で恋に落ちた女性との間に作った子供たち。
もし何か困ったことがあったら、江戸のある長屋を訪ねろと言い残して。
美人薄命とはよく言ったもので七人の母親は若くして亡くなっており、七人兄弟は力を合わせて長屋に住んでいる。
彼らは七人の母親の墓参りをしながら、父親の正体を探す旅に出るというストーリーだ。

実は彼らの父親は将軍で、しかも一人は血がつながらない人がいるという。。そして七人は国の実権を狙う勢力に付け狙われる。

兄弟はそれぞれ腕が立つので、刺客を退けながらコメディタッチな旅を続ける。
途中まではたまにシリアスになりながらも、楽しい旅が描かれるのだが、隠れた秘密と陰謀の加速によって、クライマックスに向かってどんどんシリアスになっていくのが非常に上手い。
もちろんあだち充なのでハッピーエンドの保証付きだ。

あだち充の時代劇、チャンバラもあり、恋もあり。
さぁさぁみなさん!!読んだ読んだ!!


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