悪のライバーへの道 第五章
偽りの敵と陰謀編
ここまでくれば組織をさらに戦闘的、先鋭的にしていく必要があります。
そのために有効になる手段がまず「敵を定める」ことです。カルトや新興宗教はこれを効果的に使い、組織の求心力を高めていきます。
たとえば、毒ガステロを起こしたカルトであれば、「国家が我々の教えを危険として弾圧しようとしている」なんて言う話をしていましたし、過激な環境保護団体であればマイクロプラスチックやCO2なんてのもあります。あるいは反差別を謳う過激派団体などはとにかく相手を差別者などとレッテルを張り敵として認知させようとしてきます。
また、同時に陰謀論も効果的です。昨年の大統領選挙時にも山ほどデマを吹聴して回るYoutuberとかいましたよね。deep state(闇の政府)だのと、はたから冷静に見ればバカ以外の何物でもないですが、騙されて必死に唱える人がYoutubeにもTwitterにも後を絶ちませんでした。
なんでこれが効果的かというと、嘘だという証明は難しいわけですね。本来唱えた側が本当だと証明する義務があるのに嘘だと証明されないから本当だという間違った認識が生まれるわけです。
これは配信においても使えるテクニックです。ライバルを規定するのでもいいです、ライブ配信においては大きなギフター達の集まりというのが大きな影響力のある集団として存在します。そういったものを敵として規定するのもいいでしょう。
彼らの金の出どころについて、運営から実は出ているなんて噂話もよく配信サービス内ではたちますし、そういったのを敵として規定するのもありだと思います。
特に敵が強大で「倒せるわけがない」と思えれば思えるほど、内部の引き締め効果は増していきます。3章のイベントでも触れましたが勝つ必要はないのです。戦い続けることが重要なのですから。
よろしくお願いします。